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京都市上京区、御所の西にある貸棚を中心としたシェア型書店です。 貸棚のほか、独自の新刊/古書/雑貨等を扱います。 ギャラリー、イベントスペースも備えています

  • 小泉八雲と妖怪/小泉凡

    A5判 176ページ 【版元サイトから】小泉八雲は、明治時代にヨーロッパからアメリカを経て日本にやってきた作家です。自然とともに生きる日本文化の魅力にとりつかれ、日本人のだれもが知る多くの怪談作品を生みだしました。〈見えざるもの〉に魅かれ、名もなきものたちの声を聞きつづけたその生涯を八雲自身が語ります。

    2,750円

  • 牧野富太郎と植物研究/ 大場秀章

    A5判 160ページ 【版元サイト】牧野富太郎は、明治、大正、昭和の時代に活躍した、日本の植物分類学者です。多くの植物に学名を付け、標本の収集に力を注ぎました。また、高い質の「牧野式」植物画を描きました。幼いころから愛してやまない植物の魅力を人びとに広めつづけたその生涯を牧野富太郎自身が語る一人称の伝記です。

    2,750円

  • 柳宗悦と美/ 土田眞紀

    A5判 176ページ 【版元サイトから】明治から昭和を生きた柳宗悦は、朝鮮で美しい壺に出会うことで、暮らしの中の工芸品に価値を見出し、その美しさを世に伝えました。美を見ぬく目をもっていた柳は、美を追究する宗教哲学者でもありました。本書では、美しいものとの出会いを重ねながら美と芸術の分野で新しい世界を切り開いた生涯を、宗悦自身が語ります。

    2,750円

  • 今西錦司と自然/斎藤清明

    A5 176ページ 【版元サイトから】今西錦司は、明治時代の京都に生まれ、平成にかけて活躍した生態学者で、登山家、探検家、そして日本の霊長類学のパイオニアです。自然が好きで、生物の生態、種、社会に興味をもち、多くの業績を残しました。「すみわけ」を発見し「自然学」を唱えた今西が、自然とは何かを追究しつづけた生涯を、自ら語ります。

    2,750円

  • Mirjam ala-Rachi 2025カレンダー

    京都の山里で古民家暮らしをするミリヤムさんの版画作品のカレンダー 2025年の題材は古民家と猫 モチーフを楽しむ上での豆知識が書かれた冊子(英語)が付きます B5判

    2,500円

  • ネット怪談の民俗学/廣田 龍平

    新書判 320ページ 【版元サイトから】空前のホラーブーム、その源流がここにある。 ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース……ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする

    1,276円

  • 異界往還小説考 /真銅正宏

    A5変形判 224ページ 【版元サイトから】読書行為自体が、現実から異界の往還である―― 森鷗外や夏目漱石、谷崎潤一郎ら近代文学の文豪や、戦後に活躍した太宰治、江戸川乱歩、三島由紀夫、そして現在の村上春樹といった作家の、読者を現実から解き放ち、時空も空間も超えた自由な世界へ誘う35作品を紹介。読者がなぜ、「ここではないどこかへ」へと誘う小説に惹かれるのか。そのメカニズムをも解き明かす。

    2,640円

  • なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのか ポップカルチャーと神話を読み解く17の方法/神戸神話・神話学研究会、植朗子、清川祥恵、南郷晃子編

    A5判 288ページ 【版元サイトから】映画、マンガ、アニメ、音楽、ゲーム、ラノベ、を学問する方法! ありとあらゆる場面で私たちは漫画を読み、ゲームをし、アニメや映画を鑑賞しています。この本は、それらを「学問」としてより深く知りたい、考えたいとあなたが思ったときに――ポップカルチャーと神話をめぐる学びの旅に出たいとあなたが思ったそのときに――携えるアイテム、手に取る一冊として作りました。 扱うのは、米津玄師「死神」、『BLEACH』、東方Project、『サマータイムレンダ』、『呪術廻戦』、『鬼滅の刃』、怪奇漫画、『美少女戦士セーラームーン』、蜷川幸雄の舞台演出、『葬送のフリーレン』、『坂道のアポロン』、『君の名は。』、『ゴジラ』、神話と宗教リテラシー、「美しい国」のポップカルチャー、『進撃の巨人』、『ジャガーノート』など。 各章の冒頭には、「アプローチ方法」と「作品概要」を記し、どのような学問的な立場から、どのような分析視点から、それぞれの論者が作品にアプローチするかを示し、読解していく方法を丁寧に記しました。 物語は、読まれると同時に私たちの見る世界を形作り、息づきはじめたイメージは、あらたな枠組みを作りはじめる――。そんな物語とそこに現れる神話は、現代を生きる私たちにとって何なのでしょうか。 ポップカルチャーや神話について関心がある人はもちろん、レポートや卒論のような少し「真面目」な目的でポップカルチャーや神話、あるいはその両方の関係を考えたいという人に。本書で旅に出てみませんか。

    2,090円

  • 就職氷河期世代 データで読み解く所得・家族形成・格差/近藤絢子

    新書判 192ページ 【版元サイトから】バブル崩壊後、未曾有の就職難が社会問題となった。本書は1993~2004年に高校、大学などを卒業した人々を「就職氷河期世代」と定義し、雇用形態や所得などをデータから明らかにする。不況がこの世代の人生に与えた衝撃は大きい。結婚・出産など家族形成への影響や、男女差、世代内の格差、地域間の移動、高齢化に伴う困窮について検討し、セーフティネットの拡充を提言する。統計から見えるこの世代の実態とは

    968円

  • 高雄港の娘/陳 柔縉 著・ 田中 美帆 訳

    四六判 360ページ 【版元サイトから】日本統治時代に台湾南部の港町・高雄で生まれた孫愛雪。戦後の政治的弾圧で父と夫は国を去り、やがて愛雪も夫を追って日本へ渡る。「良妻賢母」の価値観を教え込まれた愛雪は、その通りに家の仕事をこなし、台湾独立運動に奔走する夫を支えながら、自らも実業家として道を切り拓き強く生きた。そして晩年、家族を陥れた意外な真実を知る……。 数々の歴史ノンフィクションを手掛けた陳柔縉ならではの、歴史の細部まで描き込んだ生き生きとした筆致。実在の人物・郭孫雪娥をモデルとしつつ、虚構を交えながら女性の視点で台湾の現代史を問い直す歴史小説

    2,750円

  • 世界の児童文学をめぐる旅

    B5変形 220ページ 【版元サイトから】『秘密の花園』、『ピーターラビットのおはなし』、『不思議の国のアリス』、「ナルニア国物語」シリーズ、『クマのプーさん』、『第九軍団のワシ』、『やかまし村の子どもたち』……。 夢中になって読みふけった、あの名作が生まれた場所へ。 物語の描写そのままの姿で残る風景に触れ、作者がなぜそれらを物語に取り込んだのか、そこにどんな意味があったのかを知れば、子供の頃の愛読書をまったく新しい視点で楽しむことができるかもしれません。 40年以上にわたって海外児童文学の舞台を訪れて写真に収め、東京子ども図書館をはじめ全国の図書館や文庫で講演を行ってきた著者の貴重な記録をまとめた一冊。

    1,980円

  • 中国ミステリー探訪 千年の事件簿から/井波律子

    文庫 327ページ 【版元サイトから】中国における「ミステリー」作品は、シャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンが登場するよりも、1500年以上前に誕生しており、世界最古にして、現代でも充分通用するトリックに満ちているという。中国文学においてミステリー作品はいかなる変遷を遂げてきたのか。無類のミステリー好きであった著者が、その全貌を解き明かすーー。

    1,320円

  • シン・日本外史 「日本国/日本人」はどこから来たのか、何ものか、どこへ行くのか/浅野 慎一

    A5判 228ページ 【版元サイトから】頼山陽『日本外史』から200年。現代社会に「生きづらさ」を感じる人々とともに、あらためて日本の歴史を考えます。

    2,640円

  • 法城を護る人々 下/松岡 譲

    10/8からの発送です 文庫 552ページ 全3巻 初版特典ノベルティしおり付き 【版元サイトから】五十年に一度の宗祖の大御遠忌のために京都に行った主人公・宮城は、「苦々しき封建時代の遺物たるお祭騒ぎ」を前に、真宗寺院とそれに付随する一切を徹底的に批判するが、やがて――。 痛烈な教団批判と煩悶青年の葛藤を息づまる迫力で描く、松岡譲の代表作にして自伝的小説、待望の復刊。 解説=半藤末利子 ★法蔵館文庫創刊5周年記念 DMM GAMES「文豪とアルケミスト」とのタイアップ帯を特装!(©2016 EXNOA LLC)

    2,200円

  • 法城を護る人々 中 /松岡譲

    10/8からの発送です 文庫 464ページ 全3巻 初版特典ノベルティしおり付き 【版元サイトから】 東京の帝大に進学した主人公・宮城の心は様々な宗教者が戦わす法論に接しながら揺れ動く。 宗門改革運動にも引かれたものの、心を満足させてくれる宗教者には出会えず――。 痛烈な教団批判と煩悶青年の葛藤を息づまる迫力で描く、松岡譲の代表作にして自伝的小説、待望の復刊。 解説=真継伸彦、大澤絢子 ★法蔵館文庫創刊5周年記念 DMM GAMES「文豪とアルケミスト」とのタイアップ帯を特装!(©2016 EXNOA LLC)

    2,200円

  • 法城を護る人々  上 /松岡 譲

    10/8からの発送です 文庫 528ページ 全3巻 初版特典ノベルティしおり付き 【版元サイトから】雪国の大寺院に生まれた主人公・宮城は、寺院の生活が拝金主義の類に過ぎないと考え、寺を継ぐことを断固拒絶。 旧来の教団と寺院のあり方を頑迷固陋に護る父との間に凄絶な対立が生じる――。 痛烈な教団批判と煩悶青年の葛藤を息づまる迫力で描く、松岡譲の代表作にして自伝的小説、待望の復刊。 解説=野尻はるひ ★法蔵館文庫創刊5周年記念 DMM GAMES「文豪とアルケミスト」とのタイアップ帯を特装!(©2016 EXNOA LLC)

    2,200円

  • 神輿舁きはどこからやってくるのか 京都にみる祭礼の歴史民俗学/中西 仁

    A5 232ページ 【版元サイトから】これまで注目されてこなかった、祭礼の中心ではない神輿舁きたちに焦点を当てることで京都の祭りへの見方を広げ、新しい視点を得る。

    3,300円

  • ようこそ文化人類学へ 異文化をフィールドワークする君たちに/川口幸大

    A5 192ページ 【版元サイトから】家族や結婚、男と女など、文化人類学の主要テーマについて、古今東西の研究成果をバランスよく盛り込んで解説。身近なあたりまえを疑うセンスを磨く初学者向きテキスト。

    2,420円

  • 世界の中華料理 World Chinese Dishesの文化人類学/川口幸大 編

    A5判 304ページ 【版元サイトから】 日本の「町中華」、ペルーの「チーファ」、オランダの「シニーズ」――世界中で独自の変化を遂げる中華料理は、どのように広まり、食されてきたのか? 世界各地でフィールドワークする人類学者たちが明らかにするとともに、「食べる」という人間の営みについて考える。

    2,860円

  • 書棚の本と猫日和 /佐鳥理 

    文庫 256ページ シェア型書店が舞台の小説が出ました! 棚主、お客さん、修学旅行生、そのおばあちゃん、オーナー、そして猫がつむぐ6つのストーリー 【版元サイトから】新宿の片隅にあるシェア型書店『フレール』を舞台に、本で知り合った棚主たちが贈る短編集。日常にちょっとした勇気がもらえます! 流行に追われて自分を見失った美容師、訳あって本をお金に換えたい就活生、人を知るために本を読み込むバーテンダー、作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、同居する孫と娘の不仲に心を悩ませる老婦人……。 新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に巻き起こる“棚主”たちの物語。 本との出会い、そしてそこから始まる人の縁が、抱えていた悩みや苦労を知らず知らずのうちに浄化していく――。 読めば本への想いで満たされるシェア型書店エンターテインメント!

    781円

  • 遠野物語・山の人生/柳田國男

    文庫 336ページ 数千年来の常民の習慣・俗信・伝説には必ずや深い人間的意味があるはずである.それが攻究されて来なかったのは不当ではないか.柳田の学問的出発点はここにあった.陸中遠野郷に伝わる口碑を簡古かつ気品ある文章で書きとめた『遠野物語』,および『山の人生』は,柳田学の展開を画する記念碑的労作である. (解説 桑原武夫)

    1,155円

  • シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店/シルヴィア・ビーチ著 、中山末喜 訳

    文庫 432ページ 【版元サイトから】ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』の出版者として名高いパリのオデオン街の小さな書店の女主人・シルヴィア・ビーチが綴る20世紀文学の舞台裏

    1,430円

  • 新月の夜も十字架は輝く 中東のキリスト教徒/菅瀬晶子

    シリーズ《イスラームを知る》6 A5判 116ページ 【版元サイトから】 イスラームの誕生の地にして,ムスリムが多数を占める中東で,2000年の時を経ていまも確かな地歩を築くキリスト教徒たち。さまざまな教派が錯綜する中東キリスト教世界の実像を紹介する。

    1,320円

  • 舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する/コモナーズ・キッチン

    四六判 232ページ 【版元サイトから】 階級も格差も噛み砕き、胃袋で掴め! パン屋と農家と大学教授の3人によるコレクティブ「コモナーズ・キッチン」が、料理を作って、食べて、考える! ベイクドビーンズ フィッシュ&チップス イングリッシュブレックファスト マーマレード ローストビーフ キュウリのサンドウィッチ …料理ごとに章立てされた12の食エッセイに、それぞれのレシピも収録。 まさに定番中の定番といえるイギリス料理の、歴史や文化的な背景を掘り下げながら、実際に作って食べてみることで、「階級」や「貧富の差」により分断された社会の現実を胃袋から思い知る!

    1,980円

  • パレスチナ 特別増補版/ジョー・サッコ (著/文)、小野耕世 (翻訳)

    B5変形判 336ページ 【版元サイトから】パレスチナで起きている苛酷な現実を「正確に、かつやさしく」白日の下にさらしたとして国際的な評価を受けた本書。新たに著者のサッコ自身が取材当時の日記やメモ、イラスト、写真などを紹介しながら、マンガに込めた思いを包み隠さず吐露した30頁分を増補しました。パレスチナ問題に発言を続けた思想家サイードが「このうえなく独創的な、政治的かつ美的な作品」と絶賛したコミック・ジャーナリズムの真髄が味わえる一冊です。

    2,200円

  • 天使突抜一丁目 着物と自転車と/通崎睦美

    A5変形 160ページ 「天使突抜」というのは京都は下京区に実際にある町名です。1丁目から4丁目まであります。 区民体育祭(not下京区、学区の区民)のときなど、天一、天二…と略されていて、ちょっとこってりなラーメン屋み。 20数年前、阪急大宮駅にあったブックファーストでこの本をジャケ買いしました。 家に帰って読み始めたら、その当時住んでいた場所のすぐ近くと知ってびっくりしたものです〈こもれび記〉 【版元サイトから】アンティーク着物の着こなしで人気のマリンバ奏者・通崎睦美さん。斬新な音のアーティストが綴る、普段の京都の美的生活エッセイ集。銘仙などを着こなした四季折々のポートレートや小物のカラー写真をちりばめた一冊。

    1,650円

  • 天使突抜おぼえ帖/通崎睦美

    四六判 384ページ 【版元サイトから】消えゆく「京都の下町」が、ここにある。 ──世界唯一の木琴奏者で、名エッセイストが書く「誰も知らない千年の都」 京都でも知られていない小さな町、それが「天使突抜(てんしつきぬけ)」。 オシャレな名前に聞こえるけれども、古都の地場産業を支える職人さんが多く暮らす下町です。この町で、風呂敷職人の家に生まれた少女がプロの音楽家を目指すまでの物語や、さまざまな京都の人々との出会いを描く珠玉のエッセイ。

    2,200円

  • 世界はナラティブでできている なぜ物語思考が重要なのか/ アンガス・フレッチャー 著,田畑暁生 訳

    四六判 220ページ 【版元サイトから】物語思考とはなにか 私たちは未来を考えるときに物語(ストーリー)を使っている。神経科学的なアプローチでストーリーを研究する著者は、この能力を “ストーリーシンキング ”と名付け、私たちの脳がなぜ、どのようにしてストーリーで思考するのかを解説する。神経科学と物語理論の新しい研究をもとに、科学からビジネス、哲学におけるストーリーシンキングの重要性を明らかにし、想像力、革新性、創造性の本質を探求する。

    2,640円

  • 贈与をめぐる冒険 新しい社会をつくるには/岩野卓司

    四六判 182ページ 【版元サイトから】貧困や格差の拡大、つながりの喪失による孤立や無縁化、生態系の破壊……、わたしたちの社会は大きな困難に直面している。 このままでは世界はいったいどうなるのか、そんな不安を感じながら生きている人は少なくないだろう。 こうした課題の根本的な原因といえるのが、資本主義の行き過ぎである。 しかし、わたしたちは資本主義の恩恵も受けており、資本主義を何かほかのものに変えれば問題が解決するということではない。そもそも貨幣とモノとの交換である経済の前には、何かを与えてお返しを受け取ることで交換が成立する経済があった。 これが本書のテーマである「贈与」である。 資本主義社会では何よりも経済的な利益が優先されるのに対して、贈与の大きな特徴は、モノの移動にともなって人と人、人とモノのあいだに精神的な交流が生まれることである。 では、このような贈与の考え方を現代社会に活かし、行き過ぎた資本主義を「変質」させることはできるのだろうか。 古典的な贈与の理論をふまえながら、同時に現代社会でおこなわれている贈与の考えを取り入れたさまざまな取り組みを読み解き、わたしたちがこれからの人間どうしの関係、自然と人間との関係を問い直し、新しい社会をつくるための手がかりを探る。

    2,090円

  • 開講!木彫り熊概論 歴史と文化を旅する/北海道大学大学院文学院 文化多様性論講座 博物館学研究室 ほか編

    四六判 368ページ 【版元サイトから】あなたの元にやってきた木彫り熊は、どこから来たのか? 木彫り熊概論、開講します! 1970年代には「現在道内で生産される木彫り熊は、年間約250万個、ザット15億円」とも伝えられ、北海道の一大土産品産業になった、木彫り熊。 本書は、北海道木彫り熊が歩んできた歴史を振り返り、土産店、職人・作家、有志の研究会、展覧会を企画した博物館や大学など、木彫り熊に携わる人々の多彩な活動と現場の声から、木彫り熊をあらたに捉え直し、その魅力と私たちとの関係とを明らかにします。 さらに研究としての木彫り熊の裾野を広げるため、絵画的な方法で表現されたクマ・ヒグマの事例より、美術・文化の方面からクマについて考えていきます。また、ミュージアム・コレクションとしての木彫り熊の可能性にも注目します。博物館はどのように私たちの生活にありふれた資料を収集・保存し、展示しているのか。資料としての位置づけや在り方、コレクション形成のプロセスの事例をもとに、木彫り熊のこれからを探ります。 カラーで「木彫り熊基礎知識」を掲載するほか、図版・資料も多数掲載。付録として「木彫り熊関連年表」も完備。 執筆・インタビューは、田村実咲、武永真、山崎幸治、青沼千鶴、増子博子、是恒さくら、今村信隆、寺農織苑、尾崎織女、阿部麟太郎、(有)トミヤ澤田商店、遊木民。

    2,200円