【うつ病日記 3 】はじめてのカウンセリング
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友達に勧められて、スクールカウンセリングに行くことにした。
早く話を聞いて欲しくて早朝に行ったが、予約制なのですぐに話は聞いてもらえないと言われたので、仕方なく授業の教室に向かった。
けど、話せるという潜在的な期待があったからか、もうどうしようもないほどに気分が落ち込んで、何もしたくなくなってしまった。
息をするのも嫌だ。
迷惑を承知で、もう一度カウンセリングに戻ることにした。
私はどんどん出てくる涙を傘で隠しながら、俯きがちに歩いていた。
すると、やけに近づいてくる人がいる。
30cmのところまで来て、その靴が彼氏のものだとわかった。
彼は傘の中の私の顔を覗こうとしたけれど、私は反射的に隠した。
泣いているところを見られたくなかった。
なんとか涙を引っ込めて、少しの間一緒にいてもいいかと聞いた。
近くにいれば、今の気持ちも楽になるかもしれないと思った。
でも、無理だと言われた。
彼と別れてから、余計悲しくなった。
結局、私はこんなに信頼している彼氏にも頼れないのか。
そして、彼に私を抱え込めるほどの器がないと思っていることも申し訳なかったし、悲しかった。
本音を言うと、察して欲しかった。
もう一度相談室に行って、3分でもいいから話を聞いて欲しいと言うと、私のただならぬ様子を察したのか、一人の女性が少しだけ、とカウンセリングルームに通してくれた。
「よく頑張ったね。ずっと辛かったんだね。すごいね。」
本気で感心しているようだった。
そんなに長い間耐えていたのかと、驚いていた。
そう言われた瞬間、
私の今までの努力が、バランス良く、繊細に積み上げてきた何かが大きく揺れ動いて、涙が溢れた。
人前で泣くのは何年ぶりだろう。
「そうなんです」
「私、ずっと頑張ってきたんです」
心の中でそんな声が聞こえた。
私が、ずっと昔に蓋をした声。
聞こうとしてこなかった声が、叫んでいた。
この日記を読んで、今思うこと
私は今でも、この時のカウンセラーの方と定期的に会って、話しています。
その方が、私に会うたびに言ってくださること。
「あの時戻ってきてくれて、本当によかった」
当時の私の決断を今でも褒めてくれるんです。
私も、あの時の決断は、どん底にいた私ができた最善策だったと思っています。
カウンセリングに行って、私は命が救われたと思っています。自分の気持ちをなんでも話せる人の候補は、何人いても多すぎることはないのです。
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