常識は常識じゃない、というお話し
この世には様々な常識があります!
生きもの好きの中でも、たくさんの常識がある!
だけど、あぐりは言いたいのだ!!!
それは、みんなの常識じゃない!!!!!
【注意】
これは自然観察会などの普及啓発や環境保全に少し関わっている生きもの好きのあぐりが、自分の感じたことや考えていることを書いたものです
誰かを責めたり、否定したりすることを目的としているものではありません
生きもの屋の常識
生きもの屋界隈ではこんな感じの常識がいくつかあります
・特定外来生物は移動させない
・特別天然記念物に触れたり捕まえたりしない
・珍しさに関わらず、生きものの生息地を公開しない
・生息地を公開しない為、写真撮影では川や山の形、看板、地名や特徴的なものが映らないようにする
↑これは特別天然記念物のオオサンショウウオ
これらは生きもの屋の中では常識とされていることですが、決して一般に広がっていることではない!とあぐりは感じています
この常識たちには、前提としてどれが特別天然記念物や特定外来生物かわかる、生息地を公開すると乱獲がおこる、などの知識が必要になります
それは、一般的にみればじゅうぶんに専門知識に等しいことであり普通は知らないこと、とあぐりは考えています
小さな世界
インターネットでおちいりがちなのが、小さな世界
あぐりもよくなります
自分と似たような知識、経験、考え方を持っている人とばかりお話しすることで、その場の常識が常識であると考えてしまい、その小さな世界の外にいるたくさんの方々にとって当たり前でないことを当たり前だと思ってしまう
だから、知らぬがゆえのミス、失敗を強い口調で注意したり、罪を責め立てたりしてしまうのだと思うのです
これにおちいらない為には、まず自分の周りの常識を絶対と思わないようにしないといけません
伝えたいなら、伝わるように
あぐりは少しでも多くの方に生きものの魅力を、生きもの屋では常識となっているようなことを広めたい、と考えています
その為に大切なことの一つとして
「相手が何も知らないことを前提にする」
ということがあると思います
何も知らないという前提があるからこそ、伝え方を工夫し、言い方に気を付けることができる
ただ事実を述べるだけでは、意図を誤解されてしまうこともあります
努力しても伝わらないことはあるけれど、伝える努力をしなければ知らない方には伝わりません
あぐりは、誰かを責めたり怒りをぶつけたり、事実をただ投げつけるよりも、言葉を尽くすことが情報発信に大切なことだと思いながら日々活動しています
話しを聞いているのは、1人じゃない
どうせ伝わらない、というのはあぐりもとてもわかります…!
いくら言葉を尽くしても伝わらない方には伝わらない…
でも、ツイッター等のインターネットの場合は、伝わらない1人との会話を数十人、数百人の人が見ています
その会話を見て、周りの方は信じるべきものを見定めます
言葉を尽くし、相手を気づかい、伝わるように話しをしているのか
それともケンカ腰や上から目線で、小難しい話をしているのか
あぐりは、話している1人を通じて、周りの多くの方々にお話しをしている、という気持ちでインターネットで発言をしています
信用は事実ではなく、人につく
これはあぐりが日々感じている事です
たとえば、生きもの界隈で何かをするときに重要とされるのは”科学的なデータや論文”です
ですが、一般的に重要だとされるのは”誰が言ったか”、というところだとあぐりは思います
人は、信じたい人の言葉を信じ、その言葉に対して科学的根拠を調べたりはしません
だから、何かを多く広めるには周りから信用されることが大切です
それは事実をただ述べることではなく、感情的にならず、言葉を尽くし、どんな相手にも誠意をもって伝えようとしていると周りが感じるほどに、丁寧な対応することが大事だと考えています
知るべきことは星の数
世の中には法律や、その場所・界隈ごとに知るべきだ!とされていることがたくさんあります
あぐりも把握できていないそれらは、星の数ほどもあるのではないかと感じるくらいです
人の世は、知るべきことがあまりにも多すぎる
だから、知らないことは責められるべきではない、と思っています
あぐりに出来ることは、知ることのできる場所を増やし、少しでも多くの方に情報を伝える事です
心の片すみにでも引っかかっていれば、いざというときにそれは判断の基準になりえます
まずは、ほんのわずかな情報だけでも広めておくことが重要だと思うのです
アメリカザリガニも、常識ではない
数か月前、鳥取で耕作放棄地を利用したアメリカザリガニの養殖事業が事業化一歩手前まで来ている、という事実が発覚しました
これは、生きもの界隈の常識ではありえないことでした
アメリカザリガニは”緊急対策外来種”であり、国や自治体が積極的に防除するべきだとされている生きものです
日本の生物への影響力も強く、できるなら日本の自然からはやく防除しなければならないし、せめて広がらないように対策をしなければならないとされています
かれらは生命力も強く、ものすごい数に増え、かつ陸上を移動したり穴を掘ったりして周りに広まりやすい外来種です
これを受けて、あぐりはあらためて生きもの屋の常識の、世間一般への広まってなさを実感しました
なぜなら、ここにくるまでに行政、地域、その他色んな方が関わっているにも関わらず、事業化一歩手前までだれも止めなかったからです
それほどまでに、この常識は世間の常識にはなっていないのです
ここで知らなかった人たちを責めても意味はなくて、やるべきはどうすればこういったときに少しでも疑問を感じてもらえるようになるか、どうすれば多くの方に情報を伝えられるか考える事だとあぐりは思っています
↑アメリカザリガニのパエリア
実際、味は美味しいので活用できたらしたい
まとめ:小さなことからコツコツと
色々言いましたが、結論は
「常に”知らないこと”を前提に伝えるための努力をすること、またインターネットでは”周りで見ている人たち”にも意識を向けることが大事」
です
常識ではない!と色々お話ししましたが、少なくとも昔に比べれば知識は広まりつつあります
その中であぐりがいつも思うのは、知らないものを守ったり、気を使ったりすることは出来ないということ
↑これはあぐりのお家の横にいたクワコ
とってもかわいいこのこも、誰にも知られなければ気を使われません
ついているこの植物も抜かれていたかも
常識を広めることもですが、まず前段階としてどれだけ生きものを身近に感じてもらうか
身近とまでいかなくとも、少しでも知ってもらえるか
その為に、普及啓発をどのようにやっていくかを常に考え、自分のできる範囲で行動していくことが大切なのかな…?
と思いながら、今日もインターネットの片すみで生きもの話しをしている
そんな、ただの生きもの好きのあぐりです
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