黒柿の作り方など。古文書『廣益秘事大全』解読㉖ ※柿の最高の食べ方レシピのおまけつき
嘉永四年(1851)の古文書『廣益秘事大全』から、奇巧妙術類「生活の豆知識編」解読の第26回目です。
今回は、食べ物関係はタイトルの黒柿のみ。それ以外はほぼ住居にまつわる秘伝となります。
住宅事情は現在とはまるで違い、むしろ何か共通点を探す方が難しいかもしれませんが、そうなんだーとうっすら思い描いていただけたら幸いです。
【たまむしのあとがき】で、私たまむしが試行錯誤して発見した、柿を一番おいしく食べる料理をご紹介するおまけがついています!
ぜひ最後までご覧くださいー。
昔の日本人の、シンプルで人間にも地球にもやさしい生き方の中に、現代でも取り入れることのできるものがあればと思い、そのヒントを提供できるよう、古文書を読み解いてご紹介します。
1.黒柿※の作り方
※黒柿=家具・調度品などを作る。
普通の柿の木を、切ったばかりのときに
せせらぎにつけておき、しばらくして
引き揚げれば、泥の色が染みて黒柿となる。
2.屋根に湧いた毛虫を取り除く方法
屋根裏にたくさん湧いた毛虫を除去するには、
アラメ※を煎じその汁を藁帚につけて、
屋根裏を掃きましょう。
虫はことごとく死んで、
その後は再び湧いてきません。
また、鰻を焼く煙を当てれば、
毛虫は全滅して落ちてくるでしょう。
※アラメ=海藻の一種でコンブ科アラメ属に
属する、褐色の褐藻
3.湯風呂や水槽などの水漏れを止める方法
酒粕を入れた香の物の古い漬けがらに
鉄くずを練り混ぜて、
漆喰の代わりにしましょう。
よく干したあと水を入れれば
二度と水漏れはありません。
4.紙をつなぎ合わせても絶対にはがれない方法
曼殊沙華(俗に「死人花」とか「きつね花」
ともいう)の根をすりつぶし、これで紙を
つぎ合わせると、絶対に離れることは
ありません。奇妙です。
5.膠継ぎのものが絶対にはがれない方法
オモトの根を黒焼きにして膠を練るとき、
ほどよく加えて練り合わせると、
どんなものでもつぎ合わせることができます。
6.鉄針の錆びない方法
杉の木の炭を粉にして、その中に入れて
おきましょう。また、桃の種を焼いて
粉にしたものもよいでしょう。
7.ネズミが暴れない方法
ネズミを一匹捕まえて金網の中へ入れ、
餌を与えて飼い馴らしておきます。
ほかのネズミはこれを見て、
奇妙なことに少しも暴れなくなります。
8.刀・脇差の柄糸※の長さを見積もる方法
※柄糸=刀の柄に巻く組糸
巻く柄の長さが縁から柄頭までの長さが
十二寸(36cm)だけあれば十分でしょう。
それより短いと足りません。
【たまむしのあとがき】
過去の記事を書いたときに、柿の栄養価が素晴らしく高いことを知り、スーパーフルーツと呼んでいるほど大感動した私たまむし。
シーズンに突入し、せっせと購入してはどうやったら一番おいしく食べられるか、試行錯誤しておりました。
何を隠そう、柿は大の苦手だったのです。
昔熟しすぎてドロドロになったのを何度も食べて、それで嫌いになったんですよね。
ですから、買うのは青いバナナの如く、しばらく崩れそうもないカチンカチンの柿ばかり。
そして、これをどうやって食べるかです。
知り合いが何にでも合うと言っていたので、炒め物に入れたり、ポン酢和えにしてみたりとやってみたものの、あまりおいしくはありません。
これはやっぱりサラダだなと思い、スーパーのお惣菜で売っている、ブロッコリー&ゆで卵&エビ&アボカドのヨーグルトサラダを、アボカドの代わりに柿で試してみたのです。
そうしましたらこれが超ナイス!
で、さらにシンプルに、「柿とヨーグルト」だけにしてみたところ、これ以上の最強コラボはないと思いました。
柿のぬめりがヨーグルトと一緒になることで目立たなくなりますし、柿の甘さとヨーグルトの酸味がちょうどプラマイゼロになるんです。絶品ですよ!
これは、我ながら大発見だと思いますわ。
ほんと、飽きの来ない味なんです。
さらに驚愕なのは、「柿とヨーグルト」を毎日食べて、体脂肪が1か月で3%ダウン!!
柿には中性脂肪を減らす作用等もあるので、詳しくは下の記事をみてね。
スーパーフルーツ柿の最強レシピ「柿とヨーグルト」ぜひお試しください!
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