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沖縄2日目(後編):刻印機の失態

前回のあらすじ
強風が吹き荒れる中、古宇利島を観光する私。
なんとか古宇利オーシャンタワーでメダルを購入するも、そこで事件が起きるのだった。


イヤな予感

日々生活をしている中で嫌な予感を感じることは無いだろうか。
感じ方は人それぞれではあるが私の場合は、なんともない目の前の光景がふと頭の中に焼き付くような感覚(脳が突然その光景を写真に撮って頭の中の写真フォルダへ勝手にしまう感じ)がやってくる。
例えば、普段使わない物をテキトーな場所に片付けたが、後々使うときに場所は全く覚えてないが片付けた時の光景は鮮明に覚えている…みたいな?

私の拙い説明では恐らくピンとこないだろうが、まあ話を続けよう


メダルを購入し、いつものように刻印を進め、残りあと一枚のところで刻印機の注意書きに目が留まった。
正確な文章ははっきりと覚えていないが、内容としては「刻印間違いによる交換はできかねます」といった、他のメダル刻印機にも書かれているような内容だった。
が、この注意書きを見た瞬間に例の現象が起きたのだ。

…ということは何か悪いことが起こる気がする。

悪いことは大抵、その現象が起きた時の光景に関連した何かが起こる。
今回は刻印機の注意書きなので、刻印文字の打ち間違いや表裏の間違え(以前やらかしたことがあるので)等、メダル交換の手段を取りたくなるような失敗をするのではないか。
なので、いつも以上に刻印文字やメダルの表裏・向きを確認したうえでスタートボタンを押した。
機械からなんか変な音がしたような気はするが、特に問題なく刻印が終わった。

…と思ったら、なんかメダルに違和感が。

改めてメダルを見てみると、明らかに打ってない文字が刻印されている。
てか、文章がめちゃくちゃなんだが!?

冒頭の「2023・」までは正しく打てているのにそこから先がとにかくおかしい。
2023・FDMY/6 S/OTB/G--RBKN
↑ホントこんな感じに

しかし、謎の刻印がされたメダルを見た私はなぜか冷静に「もう1枚メダル買ってやり直しかー」なんて思っていた。
なんとなく、脳内に先ほどの注意書きが残っていたのでどのみち交換は出来ないと勝手に思っていたのだ。

「もう一回刻印やり直し…」「一体どうやったらこんな謎刻印になるんだ…?」と、頭がいっぱいでしばらく混乱していたが、
「いや、どう考えてもこっちの過失じゃなくない?」という結論に至り、ダメ元で交換出来ないか聞いてみることに。
意外にもあっさり交換の対応をしてくれたのだが、スタッフのおじさんが販売機の鍵を取りに行っている間にあることに気づく。

さっきのメダル写真撮っておけばよかった!!

件のメダルは既におじさんの手の中。いくら何でも「さっきのメダル写真撮ってもいいですか」とは聞けない。
声かけする前に撮っておけば良かったものの、あまりにも初めての事態で気が動転し、そんなとこまで頭が回ってなかった。

若干後悔しているとおじさんが鍵を持って戻ってきたが、
その手にはもう、先ほど渡したメダルは持っていなかった。


お値段以上

メダル購入を終えタワーを後にした私は、古宇利ビーチや物産センター等、島の南側をウロウロしていた。
もっといろんな場所を廻りたい気もあるが、とにかく強風なので長時間外にいたら風邪をひきそうだ。

古宇利ビーチ
誰かが作った沖縄のオブジェは崩れかかっていた
ここから波の音(ほぼ暴風)の音が聞けます

夜ご飯のしゃぶしゃぶ店の予約は19時なので、レンタサイクルの最終返却時間までは屋内の施設で時間を潰していようかと思っていたところ、雨が降り始めてしまった。

今はまだ小雨だが、本降りになる前に返しに行かねば…
が、今返却しても2時間ほど暇になってしまう。(自転車を借りた美らテラス付近に暇つぶしできる場所がないのだ)
仕方ないので自転車を返却後、古宇利島側に戻ってバスが来るのを待つことにした。

行きと同様に暴風吹き荒れる古宇利大橋を渡り、自転車を返却。
美らテラスの人に次の予定を聞かれたので、夜ご飯を食べに行くと答えると、

え…車で送ってくれるんすか?

大変ありがたいが今行ったところで予約の時間はまだ先だしな…
その旨を伝えて近くのバス停までで大丈夫と話すと、

え、暇つぶし出来るところに連れてってくれる…?
しかも予約時間が近くなったらまた迎えに来てお店まで送ってくれる…?

あの……
3,000円(レンタサイクルの料金分)しか払ってない人にどうしてここまでしてくれるんですか…?

思わぬところで人の温もりを感じ、連れてきてもらったイオンで暫し時間を潰すこととなった。


あいつの正体

ひょんなことからイオンに来た私はとりあえず食品フロアへ向かうことに。
店内を一周していると、あの文字が書かれた商品を見つけた。

昨日沖縄そばの店で名前だけ見た、あの「じゅうしい」
あいつの正体は炊き込みご飯だった。

関東の炊き込みご飯同様、「じゅうしいの素」として販売されていたので自宅用のお土産として購入することに。

↑ネットでも売ってたという…

ふと連れて来られたイオンで意外な収穫を得ることができるとは。
とはいえ、実際のお味はどんなものなのだろうか…。
こちらを購入したところで食べれるのは早くても自宅に着いてから。こうなれば滞在中にじゅうしいを食してみたいところだが果たして実現するだろうか…

なんてことを考えていたら、予約の時間が近づいていた。
一先ずじゅうしいのことは置いておいて今日はしゃぶしゃぶだ。

送迎をしてくれた美らテラスの方に僅かばかりのお礼に温かい飲み物を渡し、夜ご飯のしゃぶしゃぶに向かうのだった。


お待ちかねのしゃぶしゃぶ

夜ご飯に訪れたのは今帰仁村にある「長堂屋」さん。

単品でもしゃぶしゃぶを楽しめるが、ついお肉ばっかりになってしまいそうだったのでコースで楽しむことにした。

アグー豚のモモ・本ロースに、小鉢3品・県産島野菜・水餃子・〆の沖縄そば(又は雑炊)が付いてきて3,500円。
別の店だと5,000円は軽々超える店もあった(というかお一人様の予約NGだった)のでここは十分良心的な価格だ。

一人前の量はこんな感じ 

肝心の美味しさだが…
某食べ放題店のしゃぶしゃぶとは全然違う!

「そこと比べるなよ…」と思われてしまうだろうが、
食べ放題のチェーン店や自宅以外ではしゃぶしゃぶを食べたことがない私にとっては全てにおいて感動の連続である。

まず、お肉に厚みがあり柔らかい!そして口に入れると旨味が広がり…
語彙力がないので上手く表現できないが、とにかく普段のしゃぶしゃぶでは有り得ない”お肉を一枚ずつ堪能しながら”食べ進めていた。

お肉ももちろんだが、野菜類も絶品!
〆のセットは沖縄そばを選択

食べ終わると名残惜しい気持ちになってしまうほど、とにかく最高のしゃぶしゃぶだった。
わざわざ予定を変更してでもこの店を選んで正解だったと思い、ホテルへ帰っていった。



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