「アフターデジタル」
アフターデジタル 藤井保文 尾原和啓
3月の課題図書。
2019年の本なので、本の中で語られている事例は少し古いのかもしれないけど、中国の事例はとても興味深かった。全体的な感想としては、「アフターデジタル」の考え方は確かにビジネスはこういう流れになっていると思いました。
事例を読むと、なるほど面白いなと思う一方で、その考え方に気づき実践する日本企業はITメガベンチャーだったり、グローバル展開している企業が多く、繊細なものづくりやユニークなものという日本が得意だった部分はむしろ、ITメガベンチャーなどが作ったものに依存、従属する形になるのかなと思い少し寂しい気もしました。
そもそも自分自身は、30代でIT関連の企業でずっと勤めてきているけど、商品やサービスの独自性など、自分がものを生み出せないからこそ、「ものづくり」にはすごくリスペクトがあるから、寂しいなと感じでしまうんだと思う。
データがビジネス成功の鍵だとするならば、データ収集している企業がエコシステムを作り出し、ユーザーの囲い込む、いかにそれを早く作り出せるかが大切で、YahooやLINE、Amazonなどが全ての覇権を奪っていくのか、、、
(本で別にそんなことは書いてないけど。。)
なんか、虚しい気もした。もっと、偶発的で「運」みたいな要素があったり大企業じゃなくても、ビジネスで成功を収められる。そんな面白味の世の中でまだあってほしい。
そう書いている時点で、すでに自分自身が時代遅れなのかもw