アドバイスおじさんから距離をおこう
昨日、急に連絡をくれた女子大生(くらいの年齢の子)と
1時間くらい話すことになったんです。
普段は絶対にそんな事しないんですが、メール文面が面白くて・・。
色々話していて、これからやるべきことのひとつに、”アドバイスおじさん”が出てきたんです。
彼女曰く、ふわっと面白そうな構想と大風呂敷の話に、たくさんのスゴイ人達が応援してくれて繋がっているそうなんです。で、自分のスキルの足らなさに色々本を読んで勉強しているという。
構想も夢も色々聞いたんですが、、、でも、
私がやったほうがいいよ、と最後にお伝えさせて頂いたのは
1.アドバイスおじさん(すごい人達)と距離をおくこと
2.サービスの顧客になる、具体的な悩みを持ってる人ともっと話す(1人とも話してなかった)
3.同世代や年下を仲間にすること
でした。
なぜ??ということを備忘録がてらメモします。
「アドバイスおじさん」は、若い人の相談に乗るのが好きだ。
若いと案外あっさり時間を作ってくれて、親身になってくれる。
そんな”すごい人”が自分の相談に親身になってくれた!
…だからといって、自分がすごくなった訳では無いのに、勘違いしてしまうのだ。
大学生の時は私も沢山のアドバイスおじさんに会ってもらった。
応援されていい気持ちになり、なんだか自分がすごい事をしている気持ちになり、また誰かにアドバイスを貰いに行く→すごい気になる→また別の誰かに…
でも、とても有益なアドバイスを貰い応援されて舞い上がっても、そこから自分の拙いプランと技術で、毎日間違えながらヘボい自分と向き合わないと、具体的に事業や手元の仕事は進まない。
時々会ってくれる殆どのすごい人からは、現実を直視する辛口アドバイスはあまりない。それは若い子が相談する事業の応援=孫をかわいがるおじいちゃんのように、責任がなくて気楽だし、アドバイスが話も厳しい意見を求められているか分からないからだ。
また相談に行く方も気楽である。
色々と、自分の至らない点を強烈には指摘されず、やんわりと諭してくれたり、気持ちよく話を聞いてもらえて、応援してもらった気持ちにさせてくれるからだ。
_人人人人人人人人人人人人人人人人人_
>でも、手元の仕事は進まない!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
その子と話していて、すごく(10ウン年前の)自分と重なっていて、
同世代よりも自分が尊敬できるひと、チカラがありそうな人、に近づいてその場で応援はされてました。ふぁ〜っと舞い上がる。
反面、同世代と話しているとすぐに共感してもらえず、伝わらずでイライラするし、同世代にふつうに「つまんない」とか、「なんの意味が?」と言われたりしてなかなか「いいね面白そう!」と仲間になってくれる人はいない。
「くそー分かる人とだけ繋がればいい!」そんな気持ちで駆け抜けた20代、ふんわり応援してくれるアドバイスおじさんに認められて自分を保つ、気分を上げる、という精神ドーピング状態で、ずっと手元の仕事(夢ややりたいこと)は、進みませんでした。
でも、ふりかえって30才目前で、同世代を応援したいと思って活動したら、すごく仲間が増えた。→六本木ビブリオバトルのおかげです。
スキルフルで専門性を極めた多忙なおじさん達には頼めない仕事や、共有できない時間がある。
同世代や年下の子たちには「貴重なはじめての体験になる」から、お互いWIN-WINで、すごく手元の仕事が進んだ。
大きな船のこぎ手になって、一緒にチャレンジできた。
”アドバイスおじさん”にあうべきタイミング
そして、アドバイスおじさんの所に行くタイミングは、アドバイスを一緒に実行してくれる同世代を増やして、事業プランが具体的になってからがいいと思う。
そして、具体的に下記のいづれかをオファーするつもりで会わないと意味がないと思う。
1.お金だしてくださいという投資
2.ひと(集客とかスタッフ)貸してください
3.労力(彼らの知見を活かして具体的に進めるコトをつくる)負担しあって共同事業しませんか?
4.ポジション(顧問とか役職で仕事をお願いする)
5.そのPJを通して、自分が出来る相手へのお役立ち(専門性か集客力を提供するなど)
これがないと、アドバイスおじさんはじめ、ちゃんと若い時に失敗しながら実力高めた人の「孫可愛がりたい欲求」を満たす程度にしか関わって頂けない。
以上、もう「可愛い孫」とは思われない年齢になってしまった私から、22歳へのアドバイスでした。
逆に、上記1~5をちゃんと準備して話にいけば、パートナーという形でお仕事が出来るんです。いくつになっても!
これ、伝わるといいな~と思って文章にまとめます。
私、やっとそのアドバイスくださっていた1、2まわり上の方と、再会してお仕事ができるようになってきました。
人脈は、自分の役に立ってくれそうな人ではなくて、
自分が役にたてることがある人、です。(Byかつてのアドバイスおじさん=恩師)
仕事の報酬は仕事、「じゃあ一緒にやろうか」って言ってもらえることは、が人生の喜びです。
凄い人に応援される事で、自分の価値が底上げされたような気になってしまい、アドバイスおじさんの周りをウロついてしまった自分への反省と戒めのために書きました。
研鑽の時間をつくること、そっちが大事だと思います。
皆さま、どうかアドバイスおじさん&アドバイスおばさんとして、後輩育成の際はドーピング材になっていないかをチェックしてあげてください。
私も彼らをスポイルしないよう、アドバイスおばさん頑張ります♪