連山とお天気【知床のコムヌプリだよりback no.51】
こんにちは。知床のコムヌプリだよりです。
今回は、知床半島のお天気のお話です。
はじめましての方はぜひこちらをご覧ください。
知床羅臼岳のお隣の山、知西別岳(チニシベツ岳)に雲がひっかかっていました。
ウトロの空は(夏晴れのような)秋晴れですが、連山を挟んだお隣 羅臼の町は曇り空が広がっているようです。
知床半島の東側の羅臼町と西側の斜里町では天気が真逆なことが多いです。これはフェーン現象によるもので、本州でも日本アルプスを境にして太平洋側と日本海側の天気が分かれることがありますが、知床半島ではその縮小版が展開されているのです。
春先などに連山から下りてくる強い春風を「羅臼おろし」、低い鞍部を吹き越す風を「ルシャのだし風」という地域の呼び名もあり、この地ではフェーン現象が身近であることが分かります。
気温は30度にもせまり、連日むし暑いウトロ。引っかかった雲の様子を見ながら、こちらよりも少しだけ涼しい羅臼の空気に思いをはせる今日この頃でした。
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