知床の森と馬【知床のコムヌプリだよりback no.57】
こんにちは。知床のコムヌプリだよりです。
今回は、知床サスティナブルフェスで行われた馬搬のワークショップのお話です。
はじめましての方はぜひこちらをご覧ください。
森づくりの道、開拓小屋コースの「開拓小屋」は、かつて開拓時代は馬小屋として利用されていました。
今年の知床サスティナブルフェスでは馬搬の実演が行われ、さらにトレッキングイベントでは、農耕馬と一緒に森の中を歩きました。
秋晴れのもと、木漏れ日に照らされた二次林はとても穏やかな雰囲気で、ぽくぽくと歩く馬の足音、息遣いに癒されます。「馬は家族そのものだった」と当時を知る方の言葉を思い返し、彼らが暮らした時代に思いをはせるとても良い時間となりました。
開拓小屋と馬が並んだその光景はかつてあったそのもののようで、当時を知らない私も、パズルのピースがぴったりと合わさったかのような光景に感慨にひたってしまいました。
おすすめグッズのご紹介
知床の原始の森に人が住み、暮らし、拓かれた時代から今に至るまで、みずならの記憶を子グマとともにたどる一冊。
絵本を手掛けてくださったのは「しれとこのきょうだいヒグマ ヌプとカナのおはなし」の作者でもある絵本作家のあかしのぶこさんです。
100年前、200年前のかつての知床の森の姿、そして100年後、200年後の森の姿。
今はだれも目にすることのできないはるか昔の知床の森、そしてはるか先の将来の森の姿を伝えたい。そんな思いでこの本は作られました。
樹種多様でたくさんの生き物が行き交う豊かな知床の森はどのような森だったのでしょうか。
秋の夜長にゆっくりとお楽しみいただきたい本です。