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エゾタヌキ日向ぼっこ中【知床のコムヌプリだよりback no.72】

こんにちは。知床のコムヌプリだよりです。
今回は、エゾタヌキのお話です。

はじめましての方はぜひこちらをご覧ください。


立春を迎え、知床にも早すぎる温い風が吹きました。春のような日差しの中、ウトロの町で一匹のエゾタヌキに出会いました。
ぼさぼさの毛並みでぼんやりと座って、いかにも寝起きですといった様子です。

タヌキは寒さに弱く、気温が低くなると代謝を落として冬ごもりをするので、冬はあまりその姿をみることがありません。冬ごもりと言ってもヒグマやシマリスのような冬眠をするのではなく、半冬眠のような状態です。
今日のような暖かい日は起きだして、ねぐらの近くで行動することもあります。今回出会ったタヌキも暖かい日差しに誘われて日向ぼっこしていたようです。観察を続けること5分ほど。


ようやくタヌキも人間に見られていることが気になりだしたのか、短い足でヨタヨタと歩きだしました。その姿は、知床に暮らす同じイヌ科の動物キタキツネと比べるとだいぶどんくさいようにも見えます。愛嬌のある後ろ姿に癒されつつ、「大丈夫かな…」と若干心配にもなりながらその後姿を見送りました。



おすすめグッズのご紹介

斜里町にある知床博物館が発行している図鑑。
小さなネズミからエゾシカやヒグマまで。北海道で見られる主な陸生哺乳類52種が掲載されています。
厳選されたシンプルな情報がぎゅっと詰まったポケット図鑑です。
これ一冊で、散策が何倍も楽しくなりますよ。お出かけの際にはぜひポケットに入れていきたい一品。


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