渡名喜村の人手不足について
渡名喜村の人手不足が深刻だー。
とニュースになってますね。
役場の定数が27名に対して現状でも21人しかいなくて、来年度には14名になるんだそうです。
これを受け県は
「職員の採用が決まらず人手不足に陥っている事例は、知る限り聞いたことがない」
と話しているそうでして…。もう、呑気が過ぎるぜ。
沖縄県では、人材不足のための予算やメニューはたくさんあるわけで、人手不足を認識していないわけではない。
それなのに、
「自分たちが人材不足になることはない。だって公務員になりたい人はいっぱいいるもん。」
なんて思っている人が、仕切っているとしたら、明日は我が身なことに震え上がっておいた方がいい。
さて、渡名喜村の話に戻します。
まず、ずばり言うけど、
「何でもかんでも人手不足に結びつけるな。」
ということにつきます。
これね。私が日々対峙している企業経営者と全く同じです。
「人口が減っているから仕方ない。」
「人手不足だから仕方ない。」
これってね。自分たちの努力では無理。
時代の流れだもんねー。と思考停止に都合のいい言い訳に使っている人が結構います。
諦める前に。他人のせいにする前に。時代のせいにする前に自分たちできることは108くらいあります。
まず、それをやってこなかったことを猛省しないといけない。
その証左として…
2019年に作った保育所も保育士が採用できないから、
これまで一度も開所されていないそうです。
人口を増やすため、子供を増やすため
まず手をつけたことが保育所の建設だったとしたら
なんて解像度が甘い施策なんでしょう!
渡名喜島に帰りたいけど(移住したいけど)
保育園がないから帰れないわ…。
保育園さえあれば移住するのに…。
っていう人がいる。と認識して、実行したわけですよね?
そしたらそもそも保育士が集まらなかった…とこれまた
斜め上の展開も笑えないのですが…。
そもそも省みないといけないのは、
誰と誰の意志決定とどういうプロセスでそうなったのか?おそらく一事が万事そこが問題です。
ほいで、そもそも人口300人満たない島に、村に
国全体の市町村と同じ法律と規則を当てはめるのが土台無理って話で、
これからの日本は、こういう地域をどうするか?の
答えを出していかなければいけないんだと思います。
つまり渡名喜村のこのニュースは
人手不足のニュースなんかではなく
もうこれは政治の話です。
便利な暮らしがしたい人は、もうとっくに島を出ているわけで
おそらく今暮らしているみなさんは
それでも渡名喜村に暮らしたい人。
そういう人たちにも、一律の公共サービスを受けられるように都会に住む人たちの税負担が増える。
となったとき、それって国民は納得するのでしょうか。
逆に人生の終盤に差し掛かって
長年暮らした島を出ろ。なんて言われても
わしゃ、死んでもこの島のままでええ。
というおじいおばあは、そりゃいるわな。。。とも思います。
それって誰が決断するのかな。
それって、ガイドラインとかあるのかな。
今までやってきたことを辞める。
当たり前にあったことが止まる。
これって、渡名喜村だけの話ではなく、行政だけではなく、
企業だって、個人の生活だって、そういうシーンが増えてくるのがこれからの日本なのでしょう。
人手不足は全国民の課題ですし、
人手不足だけが問題じゃない。
と、渡名喜村のニュースを見ての感想でしたー。