掲載媒体を変えたら応募がくる?
質問された!
「うちの業種に特化した求人メディアだということで半年80万円ぽっきり、成果報酬はありません!」と営業されているんですけど、これって掲載した方がいいですかね?
今までのやり方、媒体に出してても応募すらない。
だったらこれまでと違うところに出したらくるのかな?
ということで、悩まれている事業者さんも、多いです。
まず、掲載料で80万円。成果報酬なし!をウリにしているのが、一般のみなさんからすると、「?」でしょうから解説します。
2015年あたりから、
「求人メディアへの掲載料は無料。だけど採用できたら1人につき〇〇万円!」
というビジネスモデルが出てきました。
それから派生して、看護師さんやら保育士さんやら、ハイクラスさんやら、特化型の類似求人サイトが現在たくさんあります。
これらは「有料職業紹介事業」という免許を使い、
「マッチングしたら1人あたり給与の30%」もらいます!というサービスなんですね。
30%?そうなんです。
年収300万円の人を紹介してもらったら、雇用した時点で100万円業者さんに払うわないといけません。
その100万円は入社祝い金とかじゃないので、その新職員さんにはビタ一文払われているわけではありません。
ただ人の感情はそうはいきません。
経営者側としては、ハローワークから来た新職員(無料)と、100万円支払ってきた新職員。
そりゃね。100万円分、はやく戦力になってくれ。とか思ってしまうのが人間です。
最初のボタンが掛け違っているので、結果、半年で退職。なんてこともけっこうあるあるです。
で、その100万円は、もちろん返ってきません。紹介料ですから。
と、そんなわけで冒頭の「80万円ぽっきり成果報酬なし」がウリになる理由がおわかりでしょうか。
でも…。
高いやろ。
中小企業にとって80万円はポンと捻出できる金額ではありませんね。
そこで、求人メディアを見分ける簡単な方法を今日は1つだけ、お伝えしておきます。
それは、
「ターゲットがそのメディアを認知しているかどうか?」
つまり、今いる職員に
「ねぇ。〇〇〇〇って知ってる?」とできれば複数人に聞いてみてください。
社長や上司に求人メディア見てると言えないかもしれませんが、そこら辺はうまくやってください。
まぁ10人に聞いて、1人も知らなかったら、そもそもターゲットに認知されていないのだからいくら、出稿料払っても応募は見込めません。
これ地域や、業種のよって状況が違うんです。
つまり沖縄県民であれば、以前は真っ先にア〇レさんの名前は出てきました。今は若い人の中ではちょっと怪しいですね。
in◯eedはまぁ、知られているでしょう。
ソーシャルワーカー系であれば、ジョブ◯ドレーさんなんかも認知されています。
逆に全国媒体でもバ◯トル知ってる!という人はあんまり聞いたことがない。むしろ最近はタイ◯ーさんの認知の方がある様子。
若い人だと、そもそもハローワークを知らない。って人もいるし、逆に県外から移住者は何見ていいか分からないので、急に優秀な人がハローワークから来たりもします。
そんなこんなで、昭和平成のように
「これにさえ載せておけばいい。」というメディアはありません。ターゲットによって、媒体も選んで、載せ方も変えていかなくてはいけないのです。
最後に、昨年度県の事業を受けてもらった企業さんの事例インタビューで、そこら辺の想いを赤裸々に語ってくれた社長のお話を掲載しておきまーす。