筋肉の記憶頻度がプロとアマで全然違う!ならば、、、
実際は、プロかアマと言うより、
楽器を触る頻度による意識の違いについてです。
筋肉が経験を宿るというのは良く聞く話ですが、
毎日楽器を触らないと、やはり筋肉は動きを忘れていきます。
プロのチェロ奏者は毎日弾くので、筋肉で覚えられることでも、
普段別の仕事をしている方は、筋肉が忘れてしまうのは当然です。
だから、頭で覚えるのがいいと思います。
例えば、4ポジション。
「親指がネックのカーブに添えた位置が4ポジション」で1の指が「ミ」と習います。
これだけの条件でも筋肉の記憶があれば精密なコントロールができますが、
筋肉の記憶がないと、精密にはコントロールできず、いつも違う「ミ」が出てしまいます。
なぜなら、以下がブレる可能性があるからです。
・親指のどこがカーブに添えられているか?指先?指の腹?第2関節?
・手の甲の角度は?ネックと並行か?手の甲が左下を向いているか?左上を向いているか?
・1の指の状態は?指のどこで弦に触れるか?関節の曲がり具合は?
いくつかの手のフォームで正しい「ミ」が出せると思いますが、
できれば上記を覚えやすいフォームにしましょう。
例えば、
・親指は指先をつけ、ネックの中心軸を触る意識をする
・手の甲が変わらないよう、小指側側面をボディ側面につける
・1の指は関節がボディに対して垂直に曲げて、1の指の中指側で弦を押さえる
文字にすると複雑ですが、立体的に覚えると、とても楽です。
こう言った4ポジションのフォームの確認事項を少し増やすことで、
常に同じ形を取れて、音程も安定していくと思います。
そして講師としては、筋肉の記憶の分を、頭の記憶に頼って弾ける方法をお伝えしたいものです。