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初志貫徹(しょしかんてつ)


初めに心に決めた志を最後まで貫き通すこと。初心とは思い立ったときの最初の気持ちや志。貫徹はやり通す、貫き通すこと。

茶室を造らせて頂いた時に、日本の伝統建築の美しさを感じ面白い仕事だと思いました。初めにお仕事を頂いた時は、興味が半分、怖さやが半分でした。知識も経験も無い分野なのでちゃんと満足いただけるものができるのだろうか…不安もありました。ご要望をお聞きして、とにかく資料をかき集めかかりっきりで図面を引きました。図面を引きながらも細部の納まりなどは解らないことも多く完成するまで気が気で無く、現場を進めながら細部を詰め、実際の茶室もコロナ禍であまり派手に動けなかったこともあり県内の茶室しか観れませんでしたが確認に何度か足を運んだりしました。一件目が終わり次の茶室では設計をお願いして現場管理で多くのことを学ばせて貰いました。

茶室を手掛けてこれは面白い仕事だし、やることに意義がある仕事だと思いました。日本の伝統建築を後世に伝えていく意義は大きいだろうし、建築士会の集まりで建築士の皆さんに一緒にやりましょうと声をかけたのですが、皆さん面白いかもしれないけどニッチだし、次にまた同じ仕事が来るか解らないしと断られたのがモチベーションを高めてくれました。次から次へとお仕事をいただけるようにしたいと。茶室専門で行きたいと…

どう広げていこうか…古民家鑑定士の経験から得意分野でもある資格制度で全国の仲間を増やしていこう…仲間が増えればそれが力になり、茶室を作ろうと考えておられるお客様と接点を持つことになるだろうと。

昨年1月に一般社団法人茶の湯住宅推進機構を設立し、茶の湯住宅プロデューサーという資格を10月からスタートさせました。当初の目標は全国の資格者を300名作ること。昨年末で1/6の50名の仲間ができました。残り5/6…スピード感を持って仲間を増やして行きたいと思っています。

初志は、
茶室の後世に引き継ぐために、設計者や技術者を育成すること。
茶室を地域の皆さんで活用していけるように資格者と協力して子ども茶道教室などのノウハウを構築して提供すること。そして海外の方に素晴らしい伝統文化として広めて行きたいと思っています。

願えば夢は実現すると楽観的に思っています。願えばそれを実現するために考え、行動するしか無いですし。今年一年で達成できるような夢でないことも承知しています。何年かかるかわかりませんが、初志を貫き、貫徹したいと思っています。

本年もよろしくお願い致します。

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