古民家の再生と生活は一筋縄ではいかない
電気がついて、水が出て、料理ができて、トイレで水が流せてシャワーにはいれて眠れる。
この当たり前の生活ができるようになるまでなんと時間がかかったことか。
トレーラーハウスは来たけれど、この「生活」ができるまでものすごく時間がかかりました。こういうとき「家」だったら楽でしたね。
電気も水道も業者が全部組み込まれて順番にやってくれますから。
トレーラーハウスはそれら業者を自分で手配しなくてはならなくて
さらにネオキュート(電気で温水を作る装置)に手配ミスが重なり、浄化槽も埋めなきゃならないし、市の水道確認もなかなかこないので生活できるのに数か月かかりました。
本来ならばこの「生活」を古民家で行いたかったわけですが
古民家の再生には時間とお金がかかりすぎるためうちではライフワークみたいな感じで再生に時間をかけ基本素人の修繕で進めることになっています。
屋根に穴が開いて水が漏っている
屋根に穴が開いた部屋は放置されていたため畳もその下の床もゆるくなっている
場所によって壁がはがれたり、隙間がある
裏は土砂崩れがあって土がぶつかってきている
書いていてため息がでるんですが
それでも不思議なもので古民家にはいると何故か落ち着くんです。
夏はギラギラ暑くても古民家に入れば涼しいし
冬が迫ってきて外が寒くても古民家はなんかホンワカするし(寒いけど)
引っ越しの荷物が大量に積み上げられていましたが
それも少しずづ落ち着いて、今はこの古民家に置いていかれた小物たちを片付けています。
お人形やら食器やら。古い電化製品、なぞの器具。
先日はこの家の方たちの写った写真が出てきました。
この古民家、かやぶき屋根の時もあったみたいです。
すごいと思いませんか?
そんな歴史ある建物を壊してしまうのは切ないというかもったいないというか。
だからできるだけできるところまで再生してみたい。
こんな素晴らしい家なのに。
そういう気持ちになったみたいです。
ドーマは。
元の持ち主様にもご了承いただいていて置いていった全ても物は
好きにしてよいとのことで、うちでは古民家再生のための資金にすべく
オークションやメルカリなどで少しづつ売らせていただくことにしています。
良かったら皆様、雑貨達を見ていただけると幸いです。<(_ _)>