岡本太郎さま
先日、岡本太郎特撮番組「TAROMAN」に圧倒された。
https://note.com/kominaya/n/n4b04ee30b247
開催中の岡本太郎展にすぐにでも行きたいのだけど、それも叶わないので、まずは本を取り寄せる。
『自分の中に毒を持て』
は、文章による岡本太郎からの熱いメッセージ。自分が思うことを、まっすぐにやっていけばいいのだと、受け取った。
自身の経験、小学校の頃から寄宿舎に入りガキ大将の言うこと聞かずいじめられてきたこと、芸術家である両親との関係、パリでの生活(最先端の芸術家達との交流や、迷いや悩み)、帰国してからの軍隊、捕虜生活なども書いてあり興味深かった。けして恵まれていたわけでもないけど、負けずに自分自身を貫き通してきた。
奇想天外なメッセージではなく、人間が生きる道として普遍的な、まっとうなことを言っている。
『岡本藝術 岡本太郎の仕事1911-1996→』
は、岡本太郎の作品集。
写真であっても、どの作品からもすごいパワーが伝わってくる。
よく使われている赤は、人間の中で沸き上がって踊っている血潮に見える。
万博当時の太陽の塔の写真も面白い。万博会場を見守るように、にらみつけるように、夜は目から光線を発して君臨する太陽の塔。太陽の塔が解体されなかったのは、大衆にとってそれがご神体に見えたからではないか、と編者の平野暁臣氏が書いていた。
岡本太郎にどっぷり浸かるお盆休み。
彼の作品に接していると、自分の中の熱いものが共鳴するように感じる。