キャラ萌えかバランスか【マンガ考察】
先日こんな漫画を描きまして
SNSやマンガ内ではちょっと語りきれないのでnoteに考察を書きます。
コトのきっかけは東京ネームタンク
漫画家のタイプ診断的なものが、今お世話になっているコルクマンガ専科(東京ネームタンク)にあります。
解説動画はこちら
診断はこちら👇
タイプは3つあって
私は『萌え型』でした
これを踏まえて人気なマンガの考察をしてみたって話ですね
やったこととしては、「バランス型」「排出型」の例にあがっていたマンガを読んでみたり、同じ作者の作品を読んだり、って感じです
ヒロアカとオーマガ
堀越耕平先生の作品で「僕のヒーローアカデミア」というマンガがあります。ジャンプの看板マンガになるくらい、人気で素晴らしいマンガです!
なのですが!!!
ヒロアカの連載が始まったころから、いまいち自分には刺さりきらない部分があったという感覚があります。
もちろん、ヒロアカは感動して1話からしっかり泣きましたし、素晴らしい作品だという前提で聞いてほしいんですが
それでも私は堀越先生が一番最初にジャンプで連載した「逢魔ヶ刻動物園」(以下、オーマガ)のほうがブッ刺さるし大好きなんです…
作品との距離感?みたいなものも、オーマガのほうが近くて、ヒロアカは一枚スクリーンを挟んで読んでいる感覚があります
そこで改めて、「萌え」「排出」を意識して読んでみると面白い感覚がありました
連載の回数を重ねて、より評価される作品を作るために洗練されていく過程でハイブリッド・排出に寄って行ったんだなと感じました…!
ただ堀越先生自身はキャラ萌えベースの人なんじゃないかなとやっぱり思います
キャラ萌えの引き出しめっちゃくちゃある方だと思うんですが、主人公のベースは結構似ていて「弱い自分、変わりたい」という葛藤を継続して描かれている印象があります
同じくキャラ萌えベースでしかマンガを作れない自分としては、排出のベースは一つあれば何とかなるんだと思えて安心します
アオのハコ
次いで、ジャンプで連載中の「アオのハコ」という作品についてです
こちらもキャラ萌えベースのマンガで、主人公の葛藤や悩みが含まれたハイブリッドマンガだと思います
このマンガ、正直自分が描いたのかと思うほど、絵も話もドンピシャに好みです
出会ったときは本当にびっくりした…
もちろん私よりずっと技術は素晴らしくて尊敬しかないんですが、マンガを作るうえですごく参考になりました!
割合でいうとキャラ萌え60%+主人公の葛藤40%くらい?
萌えに複合されて、葛藤や悩みが出てくるので数字化が難しい
(そもそも何を基準に数字にしとるんだという…感覚で書いてます…)
キャラクターを魅力的に描く大ゴマが多くて、視覚的にキュンキュンくるんですが、しっかり主人公の悩みが入っているのでストーリーとしても面白い、主人公の悩みすらも萌えに繋がっているという…
これが萌え型が目指すべきセオリーなのでは?と思います
話をまとめると
キャラ萌えマンガでも、キャラの悩みや葛藤はしっかり入れて共感を得ながら物語の推進力をつける必要あり
キャラの悩みすら萌えに昇華しよう
キャラの根幹にある悩みは引き出しが少なくても大丈夫
大ゴマを高頻度に使ってキャラの魅力を伝えていこう
刺さると読者と作品の距離感はぎゅっと近くなり、長く覚えていてもらえる(読者の中で殿堂入りする)
以上、考察のメモでした
今日はここまで