真夜中のお散歩 #ナイトソングスミューズ
シンガーソングライター広沢タダシさんの楽曲から、イメージしたことを自由に表現するという嶋津亮太さん主催の創作コンテスト。
今回は2回目の応募となり、イラストと、物語を書いてみました。
是非曲を聴いてから、イラストとストーリーを見ていただけたら嬉しいです。本当に素敵な歌です。
彗星の尾っぽにつかまって/広沢タダシさん
ナイトソングスミューズ杯 応募作品 ②
『真夜中のお散歩』
小湊めぐみ
『あ!ポチ!うわ〜彗星だよ、きれいだね!!ついに見れたね!!』
一人の少女は愛犬ポチと真夜中のお散歩中。
ずっと見たかった彗星をやっと見ることが出来て思わず大声を出してしまった。
『パパとママに見つからないようにしなきゃ。』
『ねぇ、ポチ知ってる?
あの彗星につかまっていくと、幸せになれるらしいよ。
大人になったら彗星につかまって旅に出かけるのが夢なんだ』
少女は空から落ちてきた彗星の光を見て目を輝かせていた。
真夜中なのに、強く美しい光で
周りは明るい。
『パパとママも彗星に乗ってこの星にきたんだって。昔言ってたよ』
『クゥーン…』
ポチはどこか寂しそうに鳴いていた。
『さ、ポチお家に帰ろう。今日も楽しかったね。
明日はママとパンを作るから早起きしなきゃ!』
『クゥーン…』