子供時代のライフスタイルに

18歳で一人暮らしを始め、20歳で結婚。
これまでにいろいろなライフスタイルを試してきた。
大きな転職は2回、出産も2回、家を買うまでに引っ越しは6回。
20代、なかなか自分の気に入ったライフスタイルに辿り着けない私。随分と暮らしの迷子になった。

そんな落ち着きのない私も、気がつけば30代になった。子供を産み終え、家も買って、仕事は随分落ち着いている。
ふと、もう改まって頑張る必要はないのだと気がついた。途端に今の暮らしが気に入った。
この生活を淡々と続けることが何よりの幸せだと思った。

中古で買ったこの家は、建てた時代が実家と似たり寄ったり。
祖父母宅もそれより少し前に建て直していたので、この家とほぼ同じ。

実家と祖父母宅を足して割ったようなこの家。

親に守られ、きょうだいと遊び、毎日を淡々と過ごした子供時代を甦らせる。

この家で、私のライフスタイルは徐々に子供時代に戻る。

家族で団らんをしながら、ご飯を食べて、お風呂で暖まって、ぐっすりと眠る。

良き子供時代を過ごしたから、自分にとって最良の過ごし方を体が覚えている。

ひとつだけ違うのは、私は親側になったということ。

当時の母と同じようにご飯を作り、子供たちの話を聞いて、お風呂に入れて、寝床を整える。

きょうだいみんなで帰宅した父にきょうの出来事を話す夕食どき。
母の作るご飯。休日の穏やかさ。

この家で、我が子の子供時代に、どうぞ幸あれ。

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