手編み靴下を設計する②
前回載せた靴下の実物大製図を、どのように作ったかというお話です。
靴下の種類は、ガセット(三角マチ)がある、つま先がウエッジトウで踵はラウンドヒールという編み方のものです。
魔法のおまじないみたいな名前ですね。
つまり輪針を使って、マジックループという方法でつま先からぐるぐる輪に編んでいくための製図になります。
図にするとこんな形になります。
設計をするためには、まず採寸。
足のポイントになる部位を採寸したら、実寸に0.9を掛けて製図のための数値を出します。
手編み靴下は伸縮性が高いので、実寸のまま編むとフィット感のないブカブカ靴下になってしまいます。
必要な数値が出たら、製図をしていきます。
これが私の自分サイズ靴下の原型です。
これを実物大で作っておくと、いろいろな模様の靴下に応用できてとても便利です。
例えば今編んでいるレモン柄の靴下も、模様の配置のイメージがつかみやすくなるのです。
これを元に、編みたい模様に合った編み図を作ります。
こんな風に。
これは設計の次の段階の話ですが。
私はつま先が長めのデザインが好きです。
その方が足のバランスが綺麗に見えるような気がするからです。
これは以前編んだ靴下の比較。
左の方がスッキリ見えませんか?
そしてレース模様の曲線多めのデザインより、直線的なデザインの方が似合う気がします。
こんなところにも骨格ストレートな私の特徴が出ているのかも、、、
今回の設計図(実物大製図)は、いろいろな靴下を編んでみて私が編みやすいように作った物なので、正解とか正確さという点では???ですが、何か読んでくださった方の参考になればという感じです。
〈おまけ〉
これらは私のオリジナルではなく、ニットデザイナーさんの作品や靴下WSの作品を編んだものたちですが、そういう作品を編むときも実物大製図が自分サイズに調整するのに役に立っています。
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