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趣味欄から旅行が消えました

こんにちは、こみかです。

猛暑が終わりましたね。
行楽シーズン、ツアー客のバスガイドをする季節が始まりました。

「人生で一度は来たかったのよ!」
なんておっしゃる紳士淑女の皆様を見ていると、わたしもどこかそんな場所に行かなきゃ?
と旅に急かされる気分です。

あれ。そういえば最近、旅に出てないぞ。
私って旅好きだったのに?旅のこと、忘れてたよね???

そんな事を思ったので、私と旅の関係性について考えてみました。

バイトはひたすら旅行のためだった

6年間の学生時代、常にアルバイトをしていました。

自炊をすれば困らない程度の仕送りはしてもらっていたので、使い道は自由。ほぼ全て旅行に使いました。

マイカーや青春18きっぷで九州内の温泉をめぐったり、羽田空港や小松空港で姉と待ち合わせてみたり。
京都には学会なども含めて4回くらい一人で行ったと思います。
友達とは沖縄、タイ、韓国、アイルランド、キューバなど。

社会人1年目にも「毎年海外に行くぞ!」と目標を立ててベトナムへ。

学生時代+社会人1年目までの7年間、予定の調整といえば次の旅行を決行するためでした。連休のために出勤を詰めたり大きな出費を伴う予定を避けたり。
常に旅行の計画を立てながら生きていました。

転機となったUターン

Uターンを決めたときだって、「毎年海外に行くぞ!」という目標は持っていました。
実家暮らし+手取りアップで貯金は楽勝、
連休も作りやすい状況でした。

これ、旅放題では??
と、始めのうちは思っていました。

ところがどっこい。

10年ぶりの人との同居、度重なる出張や無駄にしか感じない会議、通勤と仕事での運転疲れ、個人事業の研修などにより”常に疲れているお姉さん”と化してしまいました。実際かなり瘦せていたと思います。

そんな状況で旅行に夢膨らます元気などありません。
旅行できることはもちろんですが、「旅行に行きたい気持ち」すら健康な身体あっての事だったのです。

この年は姉の結婚式と家族旅行だけが、それっぽい事でした。

その年度末、コロナ禍が始まりました。


日常を取り戻したコロナ禍

公務員ということで事務所の出勤制限が厳しく、突如として週2~3回の在宅勤務が基本となりました。出勤日でも現場に直行直帰することが増え、自宅にいる時間が長くなりました。

通勤時間が無くなり、朝ドラを見たら勤務開始まで庭パトロール。植物たちの様子を見たり写真を撮ったり。空いた時間は読書と編み物。

自営業の祖父母と両親が普段通りの働き方だった事も影響しているとは思いますが、正直言って実家でのステイホームは小学生の夏休みみたいなものでした。

里帰り出産の姉と新たにUターンしていた妹も居たので、べらべらと姉妹トークしたり姪を眺めて癒されたり。
テレビさえつけなければ、コロナなんてどこ吹く風。快適な田舎暮らしを満喫できました。

コロナによって日常を奪われた方が沢山いらっしゃっることは重々承知の上で言いますが、少なくとも私にとってあれは、日常を取り戻すための出来事でした。

人生における優先順位が変わったのだと思います

コロナ禍が終わった頃には、個人事業主として在宅ワークを中心にした働き方になっていました。(これは今もそうです。)

海外旅行もできる情勢になり、スケジュールを調整しやすい環境にもなりましたが、
学生時代のように旅行の事ばかり考える生活ではなくなりました。

別に旅行が嫌いになったわけではありません。たまに旅行はしています。
ただおそらく、コロナ禍を経て、自分の人生における優先順位が変わったか、もしくは本当の優先順位に気付いたのだと思います。

・心身を健康に保つこと
・毎日コーヒーを淹れて本を読むこと
・編み物をすること
・ガーデニングをすること
・お茶のお稽古に行くこと

今はこの5つの優先順位が高いように思います。
これらが満たされている時に、”連休作って旅行にでも行こうかな~”など、考え事を増やす余裕が生まれる気がします。


とはいえ、行ってみたい場所や会いたい人、見たい景色はまだまだ沢山あるし、ポイントやマイルを貯めているのはもちろん旅行のためです。
もっと気軽に旅行できる働き方をしたい気持ちもあります。

ただ、私にとっての旅行は
昔のような「趣味」ではなくなって、
もう少し大きな「夢」とか「希望」とか、
あるいは「手段」だったり。
そういう存在に変わってきたように思います。

おしまい










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こみか_離島で趣味暮らし
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