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【出産レポ】計画(より少し早まった)無痛分娩の記録
39w6dにあたる2025年2月4日(火)の14時44分に第一子となる男の子を出産しました!
(ご報告のnoteではたくさんのお祝いのコメントありがとうございました😭💖)
時系列などところどころ記憶が曖昧なところもありますが笑、出産時のあれこれを自分用の備忘も兼ねてざっくり記録していきたいと思います!
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💛出産前ラストの妊婦健診
出産前日の2月3日に妊婦健診に行ったら子どもの推定体重は3600グラム超え、頭の大きさもついに10センチを超えた。それに加えてわたしの血圧も高くなってきているため、先生から「明日産んじゃうか!午後に入院はどう?」という提案が。
もともと予定日が2月5日だったのでそういう展開もありえるだろうなと予想してたから驚きはしなかったけど、それでもやっぱり心の準備は万全ではなかったため、いざ先生にそう言われるとめっっっちゃ緊張した!!
…けど、赤ちゃんにやっと会えると思うと嬉しかったし、なによりこのままずっとお腹の中にいさせてあげるわけにもいかないので、先生の提案通り翌日の午後に入院することに決めた。
先生の診察後は助産師さんから入院したあとのお産の流れについて簡単に説明を受け、受付に予約の確認をしてから帰宅。
夜は旦那と一緒に入院バックと必要書類の最終確認をして、いつも通りの時間に就寝した。
💛前駆陣痛か陣痛か分からない
ベッドに入ったはいいものの、2月に入ってから夜間に前駆陣痛のようなものを感じることが増えていて、2月3日も時間間隔はバラバラなものの、定期的にお腹の張りや痛みを感じていた。
この日の前駆陣痛はいつもより痛みが強くてあまりの痛さになかなか寝つくことができず、日付が変わって4日になったあたりから念のため痛みの間隔をスマホのメモに記録し始めた。
2時半くらいに寝落ちして、3時頃に我慢できないほどの痛みで目が覚め、ふたたび時間を測ってみたら間隔は5〜7分ほどに。トイレに行ったらおしるしらしき出血もあったけど、昨日の内診の影響だろうと思って特に気に留めていなかった。
(このときトイレに行こうとするわたしを見てベッドから落ちそうになっていると勘違いした寝ぼけた旦那が思いっきり身体を抑えてきて、お腹痛いのを堪えてがんばって起き上がったのに!!と半泣きでブチギレたw)
横になるより座っていた方が楽なのでリビングに移動してソファに座っていたら旦那も起きてきたけど、午前中は仕事の予定だったので寝てていいと言って寝室に戻らせた。
わたしはその後も痛くて眠ることができず、ひたすらソファで深呼吸しながら痛みと戦っていたけど、気づけば5時頃には痛みの波がきっかり5分間隔になっていて。
今思えばなんでこのときに陣痛の可能性を少しでも考えなかったんだろうって感じだけど、このときもまだ前駆陣痛と信じて疑わなかったわたしはそのまま7時になるまでひたすら痛みに耐え続けた。
起きてきた旦那に状況を説明すると「5分間隔が2時間も続いてるなら陣痛かもしれないし、クリニックに電話した方がいい」と言われて電話したらチャキチャキした感じの看護師さんが出てくれて「もともと今日の午後から入院予定だったし、せっかく無痛なんだから無理して痛みに耐えることないよ!すぐおいで!」と言ってくれたので 準備してクリニックに向かった。
💛いよいよお産がはじまる
8時頃に到着後、すぐ入院着に着替えてLDRへ。担当の助産師さん(明るくて面白くて指示も簡潔でまじで最高の助産師さんだった)が来てくれて内診してくれたら、子宮口はまだ1センチ程度とのこと。
そのあとすぐに先生も来てくれた。先生に「入院前に陣痛がきたってことはこの子は自分の生まれる日を選んだってことだな。今日中にがんばって産もうな」と言われて、2/4に産まれたら杉谷拳士、2/5だったらクリスティアーノ・ロナウドとネイマールと同じ誕生日か〜とかのほほんと考えてたけど、先生が言っているような考え方って素敵だなと思った。
そんな話をしている間に先生は光の速さで麻酔の準備を進めていて、わたしは助産師さんにあっという間に横向きの体勢にされ、わたしの心以外は麻酔を打つ準備が万全に整った。
出産の行程の中で怖かったことのひとつが麻酔の管を背中に挿すことだったのでめちゃくちゃ緊張して身体が強張ったけど、一瞬チクっとした違和感があっただけで痛みはほぼなくて、え?もう終わったんですか?というレベル。
ていうかこの先生(クリニックの院長さん)、内診グリグリもそうだけど、基本的に痛いと言われているような処置をされても痛いと感じたことほぼないかもしれない。痛みに臆病なわたしからしてみれば神のような存在だと再認識。
その後、麻酔が効いてきたら子宮口を開かせるためにバルーンを入れることになっていたんだけど、子宮口がまだまだ硬い?だかなんだかで結局入れられなかったらしい。わたしとしてはバルーンも怖かったことのひとつだったので、よっしゃー!!と心の中でガッツポーズ笑
ちなみにこのバルーンの処置をするとき子宮口が3センチくらいまで開いてきたのを確認できたとのことで、バルーンのやり直しもしなくて済んだ。
💛長い戦いのはじまり
9時半過ぎに促進剤をスタート。陣痛がくるとお腹が突っ張るような若干の痛みはあるものの、麻酔がしっかり効いていたのでリラックスして過ごすことができた。なんなら寝不足だったから少しうとうとしてた笑
途中、ずっと仰向けで寝てたら身体がしんどくなってきたので体勢を変えたいと助産師さんに言ったら「赤ちゃんが左側にいるからお産を少しでも進めるために右を下にして寝てみよっか」と言われ、右半身を下にする体勢に変更。
そしたら陣痛の感覚がさっきよりも分かったのと同時に、麻酔を入れててもうっすらと感じていた突っ張ったような痛みも強くなったのでそれを助産師さんに伝えたら「お産が進んでいる証拠だね!」とのこと。
体勢を変えるだけで赤ちゃんが出てくる手伝いになるなんて、分かってはいたけどお産は赤ちゃんと一緒にがんばるものなんだな…というか赤ちゃんを精一杯サポートしてあげなきゃ!と思って、助産師さんに「麻酔追加する?」と聞かれたけど陣痛が弱まらないように麻酔を追加せずに痛みと戦うことにした(助産師さんの判断で追加してもらうまでがんばった)
そのあともお産が滞ったときは体勢を変えて過ごしていたら、股のあたりに水が流れる感覚が…。室内が暑かったから汗かな?と思ったんだけど一応助産師さんに伝えて確認してもらったら破水していた。破水したら抗生剤を飲まなきゃいけないらしく、すぐに気づけてよかったなと思った。
その後12時過ぎに助産師さんから「そろそろ旦那さん呼んでもらおうかな」と言われて、立ち合い予定の旦那に連絡。この頃には子宮口が5〜6センチ開いてきていて、麻酔を追加してもらってもお腹あたりには痛みがあった。
旦那に連絡して間もなく、お尻のあたりに圧迫感を感じるようになった…というかはっきり書けばうんちをしたくなるような感覚になった。
助産師さんに「うんちしたくなるような感覚になってきた?」と聞かれ、なってきたことを告げると内診してくれて、子宮口が8センチまで開いてきたとのこと。
このあたりのスピード感というかお産の進み方が助産師さん的にも驚きだったみたいで、急に室内が慌ただしくなるのを感じた。助産師さんはテキパキと動きながらもわたしに「いい感じに進んでるよ〜」「横向きでがんばった甲斐あったね!」と常に前向きな声かけをしてくれて、明るい助産師さんのおかげでわたしの気持ちも前向きでいることができたと思う。
ただ、無痛とはいえ痛みが増していくし痛みを感じる間隔もどんどん短くなっていくので結構しんどいなと思っていたら、助産師さんに「まみこさーん。今すごく呼吸をがんばってくれてるから少し酸素が足りてないみたいなの。それって赤ちゃんも同じようにがんばってるってことだから、赤ちゃんにもっと酸素がいくように酸素マスクを着けるね。でもこれはみんなが着けるものだからなんにも心配いらないからね」と言われて酸素マスクを装着。
助産師さんの口ぶりに、あーこれきっとなにか気がかりなことがあって酸素マスクを着けなきゃいけなくなったんだけど、わたしを不安にさせないためにこういう言葉選びをしてくれたんだろうなーと思った(後々調べたら赤ちゃんの心拍が落ちているときに着けるケースが多いらしい)
もちろん不安ではあったけど、この助産師さんなら絶対になんとかしてくれる!赤ちゃんを守ってくれる!という安心感があったので、不安でうろたえるんじゃなくてわたし自身ができること…しっかりと息を吸って吐こう!!赤ちゃんに酸素を届けよう!!と今まで以上に呼吸を意識するようにした。
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このとき子宮口は9センチ。人の出入りも多くなってきて、いよいよだなという雰囲気が漂っていた。
💛旦那が到着&子宮口全開
指定されていた時間に旦那が到着。わたしが酸素マスクをつけていることにすぐ気がついて「これ着けてるのは問題ないの?大丈夫なの?」と心配していたけど、ただでさえ心配性な旦那に余計な心配をかけてもなぁと思ったので「みんな着けるものらしいから大丈夫」と返答。
それを聞いて安心したらしい旦那は、テレビ画面がヒルナンデスだかなんだかになっていることに気がついて「あれ?SnowManじゃなくていいの?」と聞いてきたので、すぐさまスノの曲に切り替えるようにお願いした(産まれる瞬間はSnowManを聴きたいと前々から話してた⛄️)
その後、助産師さんが内診をしてくれていよいよ子宮口全開。助産師さんに「フルマラソンで例えるなら今は40キロまできたところだよ!ラストスパート!」と言われ、次の陣痛がきたらいきんでOKという指示が。
このときのわたしは、もうすぐ赤ちゃんに会えるんだ!という喜びと、上手くいきめるかなという不安と、会陰切開への恐怖と、いきんでいるときにうんちしちゃったらどうしようという心配がwぐるぐると頭の中を回っていた。
💛そういうふうにできている
『陣痛がきたら助産師さんの掛け声に合わせて息をゆっくりと吐きながら思いっきりいきむ』
…こうやって文章にしてみたらなんてことのないように思えてしまうかもしれないけど、これがかなり疲れるし無痛とはいえ陣痛がきたときは普通に痛くて、とにかくもう必死だった。
助産師さんたちにたくさんリードしてもらって、旦那にたくさん励ましてもらって上半身を支えてもらって、一体どれだけの時間で何回いきんだのかまったく覚えてないけど、助産師さんの「まみこさん、もうすぐ産まれるよ!今度から呼吸をはぁーはぁーにしよう!」と言われた瞬間、涙がぼろぼろあふれて止まらなくなった。
自分でもなんでこんなに涙が出るのか分からなかったし、今考えてみても自分があのときなにを思っていたのかまったく思い出せないけど、言葉では説明することができない想いが涙となってあふれたのかな?なんて思う。
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「赤ちゃん出まーす!!」
助産師さんのそんな声が聞こえた瞬間、目の前に広がる光景すべてがスローモーションに見えて、
赤ちゃんの姿が目に入った瞬間、まるでそこにだけスポットライトが当たっているみたいに眩しく照らされて見えて、
赤ちゃんの泣き声を聞いた瞬間、なんかもうよく分からないけど今までの人生で芽生えたことのない感情で胸がいっぱいになって、ますます涙があふれて止まらなかった。
これは嘘みたいだけど嘘じゃなくて、我ながらなにポエマーみたいなこと言ってんねん!って感じで書いてて小っ恥ずかしいんだけど、このときは本当にそんなふうにしか感じなかった。こんな小説やドラマみたいなことがあるんだなって今だにびっくりしてる。
💛かけがえのない一日
臍の緒を助産師さんが切ってくれて、いろんな人が入れ替わり立ち替わり入ってきてはテキパキと手を動かしながら「かわいい〜」「ほんと大きいねぇ」と息子のことをたくさん褒めてくれた。
わたしはみんなから「産後すぐとは思えないほど元気」と驚かれるくらい本当に元気で、母子ともに問題なくお産を終えられたことにホッとひと安心……したのも束の間、助産師さんから「先生が今から会陰切開の傷を縫ってくれるからね」と言われ、一気に現実に引き戻された笑
産後ぜってぇ痛いやんけ…と考えるだけで恐ろしかったけど、救いだったのは麻酔がちゃんと効いてたから縫合の際に痛みとかは全然感じなかったこと。パパパッと縫合し終わったら「おめでとう!!」と言って颯爽と立ち去っていく先生を見て、旦那が「職人だ…」とつぶやいてて笑った。
赤ちゃんの体重を測るってことで助産師さんが息子を連れて行ったんだけど、みんなが「何グラムあるかな?3400ちょっとくらい?」「いやいや、3580くらいはあるんじゃない?」とか予測してる声が聞こえて、少し経ったら助産師さんの「わぁっ!」という声と旦那の笑い声が。
旦那は戻ってくるなり「ねぇねぇやばい!3710グラムだって!」とテンション爆上がり。助産師さんたちも「ママがんばったね〜!」「3710グラム…ミナトくんかな?」とか和気あいあいとしていて、なんかもう赤ちゃんの持つ幸せを振りまくチカラってすごいなぁと思った。
そのあとは息子を30分くらい胸の上で抱っこさせてもらって(もちもちふにゃふにゃなのにずっしりと重くて感動😭)、旦那は立ち合い時間終了ということでバイバイして、わたしはLDRで2時間ほどゆっくり。このときおやつとして出してもらった栗のマフィンがめちゃくちゃ美味しかった…!
息子の体重が平均よりも大きめということで糖検査をしてもらってたんだけど、結果は問題なしとのことでひと安心。わたしも経過を見てもらって問題なしとのことで、助産師さんに車椅子を押してもらって病室に移った。
最後、助産師さんに「お産はどうだった?」と聞かれて、お世辞とか気を遣ってとかじゃなく心の底から「楽しかったです!」と即答していて自分で自分にびっくり。
「ビビりなのでお産が本当に怖かったけど、助産師のみなさんがたくさん褒めてくれたり常に前向きな言葉をかけて盛り上げてくれたおかげで、しんどかったけどそれ以上に楽しかったです」と本当に素直な気持ちで言葉が出てきた。
助産師さんは「それなら本当によかった!わたしもまみこさんのお産のお手伝いができてすごく楽しかったよ」と言ってくれて、二人目を考えてるわけじゃないけど、もしまたお産をすることがあったら絶対にまたこの助産師さんに取り上げてほしいと思った。
周りを元気にしてくれる明るい助産師さん、
優しくてプロフェッショナルな院長先生、
本当は誰よりも心配性なくせに、それを隠していつも通りに振るまってわたしを安心させようとしてくれた夫、
そして、ビビリなわたしのために『初産とは思えないほどの安産』というお墨付きをみんなからもらえるくらいがんばってくれた息子、
わたしはこの日を一生忘れることはないだろう。
✶
後日談。
わたしの旦那はどんなに感動ものの映画やドラマを見ても涙を流すことはなく、なんなら隣で号泣しているわたしを見て爆笑するほど感受性が麻痺してる人間なんですね。
でもさすがに待望の我が子が生まれたとなると感動して泣いたかな?と思って旦那に聞くと「感動はしたけど泣いてない」と一言。
いやいやまじで感受性どうなってんの?って思ってたら、旦那が「俺はこの子とまみこを一生守っていかなきゃいけないんだって思ったら身が引き締まって涙が引っ込んだ。ていうか泣いてなんていられないと思った」って言ってて、あーそうだ旦那はこういう人だったわって思いました。
そして先述の通り子どもが産まれる瞬間はSnowManを聴きたくて、お産がある程度進んだらSnowManのMVをランダムで流してもらっていたんですが、息子が産まれた瞬間に流れていた曲は『あいことば』でした。
歌詞とか曲の雰囲気とか出産〜産後の心境に合い過ぎてて…!!号泣
今現在は出産して一週間が過ぎ、とにかくもう毎日時間に追われながら慣れない息子のお世話で精一杯で、一日が一瞬で過ぎていく感じです。
体力も気力も尽きそうになることも多々ありますが「この子のためならわたしはなんでもできる」と思えてしまうほど息子が可愛くて愛しくてたまらないです。目に入れても痛くないってやつ。
だけど彼の人生は彼のものだし、わたしの人生もわたしのものなので、あくまでも人と人として対話(言葉を交わすというだけではなく広い意味で)することを心がけたいと思っています。
…と言いつつ、溺愛が止まらなくて親バカ街道を一直線で進んでるんですけどね笑 今だけは許して!