見出し画像

【感想】映画 Dr.コトー診療所

※ネタバレ含みます

ドラマ版をリアルタイムで見ていて、映画公開時にTVerだかで無料配信されていたのも見直していたくらいには好きな作品。

映画館があまり好きじゃないので今回もBlu-rayになるのを待って自宅で観ました。

感想としては、期待値が高かったせいなのか正直「う〜ん…」という感じでした。

コトー先生が自分を犠牲にしてまで島民を救おうとする姿が、ちょっともう常軌を逸しているというかもはや病的すぎて恐怖を感じました。

文字通り『命をかけて』いるのが…ね。

ぶっ倒れてフラフラになりながら手術をしたのもあまりにもリアリティに欠けるし、鼻血ぬぐって顔に血の跡がついた状態で手術してるのなんて普通にホラーでしょ😱

そしてそんなコトー先生に何度も何度も救われてきたであろう島民たちの理解のなさよ。

こんな地獄絵図とも言えるような非常時に「私の順番はまだですか?」「私のことはいつ見てくれますか?」とか何回も何回もよく聞けるよなって思いました。

不安な気持ちは分かるけど、目の前に広がる修羅場とコトー先生の状態を見ればわたしだったらそんなこと絶対に言えない。

しかもなにかあったらコトー先生に診てもらうしかないって考えなくても分かるはずなのに、台風の日に避難所から勝手に帰宅して、案の定診療所に運ばれる人とかもいて…。

コトー先生が島民を想う気持ちと、島民がコトー先生を気遣う気持ちがあまりにも釣り合っていないように感じて見ていて切なかったです(レギュラーメンバーを除く)

だから高橋海斗演じる判斗くんがコトー先生の負担の大きさや離島医療の限界についてなど、ドドドドド正論を言ってくれたときは全力で頷きました。

彼の意見は冷たいかもしれない、患者を突き放しているように聞こえるかもしれない。でもそれが現実なんだから、ぜったいに目を背けてはならない問題なはず。

でもそれを受けた島民たちの反応は冷ややか。分かっちゃいるけどどうしようもないってことなんでしょう。それは分かる。

でも客観的視点で医者として真っ当なことを言ってるだけなのに、判斗くんが薄情者みたいな扱いをされているのが不憫でしょうがない。

劇場版のその一連の流れに、ドラマ版ではそこまで感じなかった島の閉鎖感を強く感じてしまいました。

そして阿鼻叫喚の台風のシーン。
次々と診療所に患者さんが運ばれてくる中、コトー先生がぶっ倒れ、彩佳もぶっ倒れ、判斗くんは泣きながら正論を吐き、患者さんは死の淵をさまよい…

とにかくもうカオスすぎて、後半の詰め込み具合にわたしの集中力は完全に切れました。

連ドラなら数話にわたって描くようなトラブルを、たかだか2時間ちょっとの映画(の後半40分くらい)に詰め込みすぎな気が…。

視聴者に離島医療について問題提起するという点ではよかったと思いますが、ここまでくるともはやファンタジーなのでは?と戸惑ってしまったのはたぶんわたしだけじゃないはず…。

もしこのストーリーのまま連ドラで見られたら、きっと違う感想を抱いたんじゃないかなと思いました。

そしてラストについてはいろんな説があるみたいですが、わたしは普通にハッピーエンドだと信じたい。じゃないとコトー先生報われなさすぎるだろ!!涙

ただ、途中目が真っ赤かだったのはわたしも見ていて気になったので、巷で言われている失明したという説はありそう。

ちなみに個人的には、失明ではなく視力が低下したんじゃないかなと思っています。

ラストシーン、画面全体に白いモヤがかかっていたんですが、意味なくそんな演出にするわけないし、視力が低下したコトー先生から見た光景を意味しているのかなと。あくまでも予想なので真実は分かりませんが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?