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年末調整のマイナポータル連携で難しいポイント
年末調整で保険料控除の登録をマイナポータル連携を使用する際に、エラーが起きたことについて対処方法を書きました。
その後年末調整で登録をするまでにいくつかハマった点があったので、それらについて解説します。
マイナポータル連携のステップ
大まかには、以下のような感じです。
マインナンバーカードを取得
マイナポータルの利用者登録をする
e-私書箱アカウントを作成する
マイナ手続きポータルの利用者登録をする
e-私書箱連携をする
保険会社ごとに繰り返す
同じ保険会社で複数の保険契約がある場合は追加登録をする
1-3はマイナンバーカードとマイナポータル自体の設定なので、割愛します。今回ハマったのは4-7です。
マイナポータル連携で難しかったところ
保険会社ごとに案内が異なる
年末調整用に保険料控除額の入った証明書の葉書が送られてきます。ここにマイナポータル連携について案内があります。どうも会社によって、マイナポータル連携のための案内がある場合と、電子データ取得方法というマイナポータル連携とは異なる案内しかない場合とあるようです。
例えば私は三井住友海上あいおい生命保険、三井住友海上火災保険、東京海上日動保険の3つの保険がありました。三井住友海上あいおい生命は、葉書の中に「『マイナポータル連携』のご案内はこちら」というページへのQRコードのリンクがありました。リンクを辿ることで、こちらは比較的スムーズに(前回記事のエラーを除く)連携手続きができました。
一方で他の二社については、葉書に「保険料控除証明書発行サービスについて」とあって、電子データを取得する方法についてしか書いてありません。そしてリンクを開くと保険料控除証明書 発行サービスというページに行って、マイナポータル連携とは異なるサービスとなっていました。
保険料控除証明書発行サービスの登録場所がわからない
これはスマホでやったせいもあるのですが、ログイン、新規登録が最初に大きくあるので、勘違いしてここから新規登録としてしまいました。
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きちんと読めば「マイナンバーカードを利用したお手続き(マイナ手続きポータルへの連携)については、画面下部の「お手続きはこちら」からご確認ください。」と字で説明されているのですが、登録しても一向にマイナポータル連携ができないな、と不思議に思っていました。登録されるまでに時間がかかるのだろうと思っていましたが、数日経ってもマイナポータル連携されました、というような連絡がなかったので、流石におかしいと気づきました。それで初めて画面をスクロールして一番下までいくと、「マイナンバーカードを利用したお手続きについて」というボタンがあることに気づきました。
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もちろん説明は最初に書いてあるのですが、ここはせめて電子データ取得のための登録画面と同じぐらいの大きさで近い場所にマイナポータル連携の登録リンクを置いて欲しい、と思いました。
保険会社ごとに登録しないといけない
次に分からなかったのは、この登録を保険会社ごとに何度も繰り返さないといけないという点でした。どうもマイナポータル連携をして、年末調整の画面に行っても、一つの保険料控除しか表示されていないな、と気づきました。それで、この手続きは会社ごとに行わないといけないのだと気がつきました。例えば生命保険と火災保険の2種類の保険に加入していたら、最低でも2回の登録作業が必要になります。
複数の保険契約を登録する方法がわからない
最後に一番困ったのは、同じ保険会社で複数の保険契約を持っていた時の登録方法です。見た目は同じですがマイナ手続きポータルというのが会社ごとにあります。利用開始登録をするときには、持っている一つの保険契約の証券番号を登録します。登録すると、登録完了のメール、その後控除証明書の電子データを発行した、というメールの2通が届きます。証券番号は一つしか登録しなかったので、これで他の保険契約についても登録が終わったのかと思いました。ですが年末調整画面では連携された保険料控除が1つしかなく、どうもやり方が足りていないらしい、と分かりました。ただ、初めてだったので、やり方が足りていないのか、単に連携に時間がかかっているだけなのか判別がつかず、1週間以上待つことになりました。
複数の保険契約を登録するには、「マイナ手続きポータル」の画面にログインしてから、他の保険契約の証券番号を追加登録する、という手続きが必要だと分かりました。ただしこれもマイナ手続きポータルで分かったというよりは、Googleで検索して他の保険会社のヘルプページでやり方を知ることができました。その後FAQを読んだら、マイナ手続きポータルの中にも書いてあることを発見しました。
追加した保険契約が追加されました、という連絡が来て、これで終わったのかと思ったら、そこからさらに3日経って控除証明書を電子交付したというメールが来ました。保険契約が追加されたらすぐにマイナポータル連携できると思っていたので、何度もログインして連携が終わっていないか確認しました。まだ何か作業が必要なのか分からず、途方に暮れてしまいました。
まとめ
年末調整でマイナポータル連携で難しかったポイントについて解説しました。面倒でしたが、一度やってしまえば、来年からはマイナ手続きポータルのアカウント作成は必要ないですし、おそらく自動的に電子データが発行されてデータ連携がされるので、楽だと思いました。しかも証明書原本を送らなくても良いので、便利です。