子供が塾を3ヶ月で辞めた話ーその9:学校を選ぶ
前回までのあらすじ
突然塾に通いたいと言い出した子供。私立中学受験に全く興味がなく、何も知らない状態でまずは友達の親に色々と聞いてみることに。小学校高学年になってくると定員がいっぱいで入れなくなるから、辞めるのは後でできるからとりあえず入ってみたら、というアドバイスをもらう。次はいよいよ塾選び。入塾試験なる不思議な関門を乗り越え、体験授業で感激した子供はついに塾を選んで通うことに。塾のシステムに不慣れは親は、最初の難関、宿題の多さに四苦八苦する。特に最初の数週間は塾、宿題、試験というサイクルに慣れるのに時間がかかり、家庭内での諍いが増える。授業内容と試験内容にやや疑問を持ち始める。Ankiを使って暗記科目を克服し、クラス分けを楽しむ子供。一方、宿題や塾で理解できなかった点のフォローなど、親のサポートが増えてくる。
学校選び
我が家の場合は、子供が友達が行っているから自分も塾なるものに行ってみたい、という不純な動機で始まっています。が、本来は行きたい私立中学校があって、それに向けて勉強するのが塾だと思います。親は全然受験に興味がないので、私立中学についても全く情報がなかったのですが、流石に何か調べておいて、子供にこんなところはどうか、と聞いてみないといけないのではないか、ということで少し調べ始めました。
偏差値だけではない学校選び
なんとなく私立中学と言ったら、いずれは東大に進むためにひたすら受験勉強に特化したような、偏差値の高い学校ばかりかと思っていました。ですが、いろいろと調べたところ、私立学校では公立学校ではなかなかないような教育を提供している学校がある、ということが分かってきました。
例えば、
海外への進学もできるように、外国語教育に力を入れている学校
スポーツに力を入れている学校
理系教育に熱心で実験設備などを持っている学校
など、さまざまな種類の学校があることを知りました。特に首都圏など私立中学校が多いところでは、受けられる教育の選択肢が幅広くある、というように捉えた方が良いのだと気づきました。
もちろん、将来どうしても有名国立大学に入ってほしい、など成績重視なのであれば、いわゆる進学校と言われるような難関中学校を受験するのも良いと思います。一方で、子供がすでに何かに興味を持っていて、興味を持っていることを学ぶ環境が公立中学校より整っている、という場合であれば、そのような教育が提供されている私立中学を探す、ということもできるということです。
これは偏見を持っていたな、と少し反省しました。選択肢が多いところから、学校を選ぶと考えたら、私立中学受験も悪くないな、と思いました。
我が家の学校選び
一方で、特に目的がなく、単に友達が通っていたから塾に行きたい、というだけの我が家の場合、学校選びがとても難しいものになりました。目的がないのですから、選ぶ基準もないわけです。結局のところ、家から通えるかとか、偏差値的にそもそも試験に受かりそうかとか、あまり本質的でないような基準で選ぶしかありませんでした。
そんな状態でも、例えば親がどうしても〇〇中学に入学させたい、偏差値が高い学校に入れたい、という状況なのであれば、良いか悪いかは別にして学校選びは簡単になると思いました。偏差値が高い順に学校並べて上から探していけば良いからです。
あとは学園祭に行って、雰囲気を知る、学校との相性を知る、というアドバイスも雑誌やネットニュースでよく見かけましたが、新型コロナの蔓延で学園祭がなくなったりしていて、物理的に行けなかったということもありました。この場合も、じゃあどの学校の学園祭を見に行くのか、というある程度の基準のようなものが必要で、とりあえず近所にあった私立中学校の学園祭に行くぐらいしか思いつきませんでした。
ところが。ここで大問題が発生しました。
私立中学校には給食がない
何を言っているんだ、と思うかもしれないですが、これは我が家にとって衝撃の事実でした。ということは毎日弁当を作らないといけないのか、小学校の夏休み、冬休みのように弁当を作る状況が3年間続くのか、と愕然としました。これで、一気に家庭内(親)のモチベーションが下がりました。我が家は夫婦共働きなので、毎日弁当を作ってやるほど暇ではありません。いや、それをやっている家庭もおそらくあって、その人たちのことを暇だと言っているわけではありません。そうか、私立中学受験を頑張った家庭は、入学後も子供のために毎日弁当を作ってあげているのか、なんという努力なのだろう、と頭が下がる思いでした。
一方我が家の場合は、とてもそんなことはできない、面倒臭い、頼むから中学受験をやめてほしい、という親として最低の考えしか浮かんでこない始末でした。何せ塾の自習時間のために、弁当を作る事もできなかった親です。挙げ句の果てに、給食が出る私立学校はないか探す、という全くもって本末転倒なことをし出す始末です(1校だけあった)。
もはやこの時点で、親としての私立中学受験は終わりを告げていました。当然これ以上、私立中学について調べることもありませんでした。すまん、息子よ。
まとめ
学校選びの顛末を紹介しました。結局学校は選べませんでした。参考にならずすいません。
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