
Photo by
歌川広重 / メトロポリタン美術館
母親のこと②
母親の前の携帯は没収されて、新しい携帯が渡された
子供携帯みたいなやつだったな
「こんな携帯なんも出来ないからお父さんに新しいの買ってって伝えて
いいお母さんしてるでしょ?」って言われた
なんかもう何も言えなくなってた
1ヶ月後
画面がバキバキに割れて使えなくなってた
最新スマートフォンに変わった
父親がいない時はずっとスマートフォンを見ていた
何かに取り憑かれているようだった
怖かった
女という生き物が
あれから10年以上が過ぎた今、全てなかった事になっているようだ
むしろ被害者だと言わんばかりの開き直りだ
趣味:子育て 特技:子育て
と周囲に言っている
相変わらず威圧的な態度で周囲を丸め込んでいる
絶対自分が正しいと思い込んでいる
相手を思いやり会話をすることができない
対等に物事を見れない
すぐに「私の時は〜」と昔話が始まる
自分の美談を押し付けている
人と話す時イヤホンしている
ずっと動画配信サイトを見ている
そんな人間である
それでも母親なのだ
縁を切ろうとしてもできなかった
ちゃんと大切な思い出もあるから
私も大人になった
意見が言えるようになった
たくさん壊れたけど、強くなった
私は立派に生きている
あの頃麻痺していた感情が(その後別でもっと壊れたが、それはまた今度)
大人になるにつれ痛んでいく
まだ痛んでいるが、生きている
生きているんだよ
まだ心から言えないし単なる強がりだけど
子どもに色んな経験をさせてくれてありがとう!
今まで一人で抱えていたけど
ここに吐き出せたからスッキリしました
読んでくれてありがとう
追伸:こんな最悪な反面優しい部分もあるんです
人間ってそんなものでしょ
それを含めて、嫌なやつなんです