2024.09.22 中京1R障害未勝利回顧
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1着:タイセイスラッガー(伴)…◎
2着:スマートルミエール(五十嵐)…△
3着:アップデート(小牧加)…△
勝ち時計:3:21.3(13.42)
前半:97.4(13.91)
後半8F:103.9(12.99)
上り4F:51.1
上り3F:38.7
タイセイスラッガーが一つ目の障害で勢いよく前に出てスロー逃げ。2番手のスマートルミエールもペースを落としたので、以下の集団もゆったりとした流れになって先頭とやや距離を置いた隊列に。ただ1周目のゴール板過ぎ~1角くらいまでにアップデートがスマートルミエールに突っかける形でペースを上げに行って向正面入り口では1馬身後ろまで接近。更に1号障害の飛越で勢いをつけてアップデートが大外から先頭を窺うも、最内のタイセイスラッガーも鞍上が軽く促して抵抗し2頭で競り合うように抜け出していく。しかしこの争いは内外差もあってかタイセイスラッガーの手応えが明らかに良く、1馬身前に出て直線へ。リードを保ったまま最終障害を飛び終えたタイセイスラッガーは直線でも余力たっぷりに後続を突き放して勝利。2着争いは早めに動いて返り討ちに遭ったアップデートをゴール前で交わしたスマートルミエールに軍配。
前半スローから一転して早めにペースが上がる展開で前有利。ただ序盤で位置を取り切れなかった2番手以下の各馬は道中で詰めに行くところで脚を使わされており、その辺が直線の脚色の差として現れたと思う。
◎タイセイスラッガーはB着もあって序盤から飛越が安定し、その分で楽に前に出られてペースを落とした逃げの形に。前半は後続のプレッシャーもなく行けて、2周目でアップデートに被されても内で楽に抵抗できた。溜めるよりも長く脚を使わせた方がいいタイプに見えるので今回のような形は合っていたと思うが、想像より折り合いも気にならなかったのでゆったりとしたペースで先行させた方がいいのかも。
△スマートルミエールは8枠スタートも好発決めて番手。前半は逃げるタイセイスラッガーのペースもかなり遅かったが慌てず距離を置いての追走で、2周目の向正面でアップデートが外から交わしてペースが上がっても深追いはせず。使える脚が短い馬だけに、ゴール前でアップデートを捕まえた結果からも賢明な判断だったと思う。鞍上は手の内に入れている印象で、位置取りに関しては器用さも感じる。あとは展開が向いてくれれば。
△アップデートは序盤は馬混みに入れて我慢をさせながら先行の中を追走。終始行く気を出して徐々に位置が上がっていき、2周目向正面で2番手・スマートルミエールの外に持ち出すと飛越で勢いがついて先頭のタイセイスラッガーと並んでペースアップ。ただスローペースの序盤で控えたのと外を回っている分で3~4角の手応えは劣勢。直線も粘りはしたものの、最後の最後で仕掛けを遅らせたスマートルミエールに交わされての3着。ただ今回は逃げ馬が楽をする展開を自ら動いてのもので損な役回りを担うことになったし、折り合い面の課題を考えればレースの形自体は間違っていないと思う。福島など距離が詰まる条件ならもっと早めに動いて押し切る競馬でも。