2024.06.29 福島4R障害未勝利回顧
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1着:マイネルコロンブス(上野)…△
2着:テンメジャーガール(小野寺)…○
3着:ヴァトレニ(森一)…△
勝ち時計:2:59.8(13.08)
前半:72.7(12.64)
後半8F:107.1(13.39)
上り4F:52.9
上り3F:39.6
ポピュラーソング、モンテイゾラ、アルマドラードなどの先手争いを制してヴァトレニがハナに立ってハイペース。順回りに入るとペースを落ち着けにかかったヴァトレニだったが2コーナーで外に膨れたところでアルマドラードに内を掬われるなど楽には行けず。後続も向正面で続々と接近してきて、3コーナーでは7頭がひと塊。ここまでくると流石に先行勢の手応えは良くなくて、外からテンメジャーガールやマイネルコロンブスといった人気どころが並びかけ、更に抜群の手応えで4角を前にして一気に先頭に立ったのがピンポイントドロー。後続に6~7馬身とリードを開いて最終障害を迎えたが、この飛越で躓いて転倒。先頭に替わったマイネルコロンブスがこれを回避して、ラチ沿いから末脚を伸ばすテンメジャーガールとの叩き合いをハナ差制してみせた。
レース全体がハイペースの上りがかかる展開で、上位のマイネルコロンブスやテンメジャーガール自身のラップで見ても後傾だからそのタフさが窺える。先行勢にとっては当然苦しいレースで、勝ったマイネルコロンブスのように体力勝負を得意とする馬にとっては持ち味が活きる展開になった。
△マイネルコロンブスはペースが流れたのもあって後方から中団くらいの位置取り。それでも道中で徐々に位置を上げて行って、向正面では早々に先行勢を射程圏内に。3角で外からピンポイントドローに捲られて苦しくなりながら、それでも4角にかけて止まりはせずジワジワとポジションを上げて直線入口では2番手。前のピンポイントドローが落馬して先頭に替わって最終障害を越えると、内から迫るテンメジャーガールとの併せ馬がゴールまで続くが最後はハナだけこちらが出ていた。今回のようにずっと同じペースで脚を使える馬なのでスタミナ比べというストロングポイントが活きる競馬に。一方で飛越の遅れを平地区間で挽回している印象もあるので現状ではOPだと苦労しそう。
○テンメジャーガールはスタートで伸びあがるようになって後方からになるも、すぐに他馬の後ろに馬体を入れて折り合いをつける。向正面で手応えよく3番手くらいまで上がると外に出して一気に前を窺うも、外からピンポイントドローが捲るなどしたので一旦は諦めてヴァトレニの真後ろへ。結局最終障害手前まで内が空かずに若干仕掛け遅れてハナ差の2着となったが、経済コースを進んだことが直線の伸びにもつながっていると思う。ペースも楽ではない中でこれだけ走れればもう十分にメドは立てている。自分のタイミングで仕掛けられれば崩れないはず。
△ヴァトレニは注文をつけてハナへ。ペースは速かったが、控えて味がある馬ではないので背に腹は代えられないといったところ。順回りに入ってペースを落とすが4号障害のところで外に膨れかかって空いた内にアルマドラードがプレッシャーをかけてくるなど楽に競馬ができず、向正面でも早めに各馬が接近してきたことを考えれば3着に粘れたという渋太さ自体は大したもの。ただ気性面がネックなのは明らかで、安定して力が出せる馬ではない。色々と注文が付くタイプ。