2025.02.15 小倉8R小倉ジャンプステークス(J-GⅢ)
小倉8R小倉ジャンプS(J-GⅢ) 3,390m
◎サペラヴィ
○サイード
▲スマイルスルー
☆アサクサゲンキ
△ナリノモンターニュ
◎サペラヴィ:江田勇亮騎手
昇級して好走時は4角先頭で、それ以外だと一昨年に3着だった新潟JSを含めて勝ち馬から0.8以上離されて敗れているから結果を求めるなら真っ向勝負しかない。ただ近走の充実ぶりからすればスマイルスルーに突っかけに行くくらいの価値はあると思う。純粋な力比べが見たい。
○サイード:小坂忠士騎手
折り合いに課題があったので前に馬を置いて我慢させるような競馬が続いていたが、前走は前3頭を離れたところから実質逃げのようなポジション。そこから先行各馬を自ら捕まえに行って直線も脚色衰えず突き放す強い内容を見せてくれた。熱中症のあった三木ホースランドパークJSは度外視できるし、当地では昨年の牛若丸JSで2着があるなら回りは関係ないはず。逃げたいスマイルスルーがいて、早めに動くと思われるサペラヴィやアサクサゲンキが引っ張ってくれる形なら展開も向きそう。前が止まるなら逆転まであっていい。
▲スマイルスルー:高田潤騎手
未勝利から清秋JS、京都JSと3連勝。特にOPの2戦は逃げて直線で突き放す強い競馬だった。先行力が武器になる小倉コースでも当然有力だが、敢えて重箱の隅を突くなら勝ち切ったのがいずれも馬場状態が良かった点。飛越で離していくタイプではないのでちょっとペースを落とし気味でバランスを崩さないかというのは気になるし、襷のあるコースでも勝ち切れていない。陣営のコメント的にも本番は先という感触で。
☆アサクサゲンキ:小牧加矢太騎手
先週で緩んだ馬場を鑑みればスマイルスルーが引っ張るとしてもそう速いペースにはならないはずで、後半トータルのスパート勝負なら明け10歳でも未だ衰え知らず。相手の出方どうこうよりも馬の力を引き出すことにフォーカスしてほしい。まもなくデビューから丸3年で昨年リーディングを獲得した今の鞍上なら難しいタスクではないはず。
△ブラックボイス:石神深一騎手
広いコースでの脚比べになると分が悪いのはここ2走で分かったので少なくともコース替わりはプラス。多少展開に恵まれた面はあるとはいえ当地で負かした相手は決して弱くないし、何よりそういう形を自分で作りに行ける機動力が武器。先行争いの一列後ろでひと脚使えれば。
△ナリノモンターニュ:五十嵐雄祐騎手
飛越が上手で近走は流れに乗って競馬もできるように。前走にしてもジワジワ動きながら4角先頭で見せ場十分の内容。直線ダートでの減速も大きかったと思うし、オール芝コース替わりはプラス。決め手に乏しいので正直同じような競馬だと太刀打ちできないと思うが、鞍上が時折見せる割り切って後方から一気に仕掛ける競馬なら展開ハマらないか。
スマイルスルーに絡む馬がいなければスンナリだと思うが、重賞だしケンカ四つ・◎サペラヴィの充実度を買いたい。溜めて直線も脚が使える相手に対してスピードの持続力が持ち味の同馬。早めに競りに行って崩してほしい。真っ向勝負。○サイードも2走前・秋陽JSではサペラヴィの後塵を拝したが仕掛け遅れなければもっと迫れていたと思う。前走・牛若丸JSでは自ら動いて突き抜けたように一皮剥けた印象もあり、後半流れるならこちらも大きな差はないはず。レースを引っ張ると目される▲スマイルスルーは強い勝ち方の近2走と条件が大きく変わるところが引っかかる。道中絡まれずに行けた結果なので、上述したようにサペラヴィをどう捌くかがポイントになると思う。力があるのは承知で3番手まで落とす。☆アサクサゲンキは得意のコースで、時計勝負よりも後半のスプリント勝負の方が向く馬だから今の緩くなりかけている馬場はプラスだと思う。鞍上が音無厩舎で重賞タイトルが狙えるのは今回が最後になるが、馬に過度な負担がかかる強引な騎乗はしないだろうし、馬自身も自分から崩しに行くというよりは自らのタイミングで仕掛けた方が力が出せる。結果に拘らず、この3年の集大成を見せて欲しい。