2024.03.09 阪神8R阪神スプリングJ回顧

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1着:マイネルグロン(石神深)…○
2着:エコロデュエル(草野)…◎
3着:ロックユー(西谷誠)…無

勝ち時計:4:23.9(13.53)
前半:159.5(13.87)
後半8F:104.4(13.05)
上り4F:51.8
上り3F:38.6

主張する馬がおらず、ネビーイームがハナに立ってゆったりとした流れでも大きな動きがなかった前半。襷を前にしてニシノデイジーが先頭を奪おうと動くもこれにネビーイームも対抗し、隊列自体は変わらずもペースは上がる。この攻防を見逃さないマイネルグロンは追撃態勢を取ってピタリとマーク。3~4角ではニシノデイジー、ネビーイームと外から次々に捲って直線は独走。2着のエコロデュエルも追い上げを見せたものの、立ち回りと2kgの斤量差を踏まえると現時点では勝ち馬の完成度高さが浮き彫りとなった前哨戦に。4着のニシノデイジーは62kgと本番前を考えると負荷のかかる好走パターンは避けたと見るべきで、その辺りは差し引いて考える必要がありそう。

マイネルグロンは相変わらずポンとは出ないものの流れが落ち着いて追走自体は楽。襷を抜けてネビーイームとニシノデイジーがペースを上げて他馬を離す場面でも慌てず差を詰めに行ける機動力がこの馬の強み。それでいて3~4角で先頭を奪ってエコロデュエルとほどんど差のない上りで突き抜けるのだから非の打ちどころのないレース内容。飛越もメンバーの中では安定感が際立っていたし、早くも完成の域か。

エコロデュエルは後肢の乱れる飛越が災いして位置取りを悪くし、猛然と追い込むも離れた2着が精いっぱい。ただ飛びに関しては2周目向正面に入って多少安定したように折り合いをつけることとトレードオフの関係に見える。現状この距離においては器用さの面で勝ち馬に劣るものの、こういう大味な競馬でキッチリ上りを出してくる辺りからも2番手争いという点でポテンシャルは疑いようがない。スピードを緩めて飛越をこなせるかが目下の課題。

ロックユーは行ければ行きたいという鞍上のコメントには反して行く気を宥めさせることに終始。このメンバー相手に結果から見れば距離にメドを立てたということになるかと思うが、3~4角で追い出しを徹底して我慢させた割には直線の脚が案外。後ろから追いかけるよりも前に出て押し切る競馬がベターという印象を受けるが、本番ではニシノデイジーも同型ということになりそう。距離はもう少し短い方が力は出せるのでは。

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