自己紹介など

昔から自己紹介は苦手だった。名前を名乗るのは簡単だが、その後の言葉が続かない。例えば他の子は、好きな食べ物、好きなアーティスト、入りたい部活、新しい生活にどんな風に心躍らせているのかなど。言うなれば、その教室内で1年間過ごす自分を形成する土台づくりをするのである。掴みとでも言うのだろう。対して私はと言うと、無難に好きな食べ物はラーメンですだの、好きなアーティストはなんとかですだのとりあえず言ってはみたものの、それでわたし像が形成される訳でもなく、通過点として自己紹介をつつがなくこなしていった。

そんなわけで、特に紹介する自己もない。
とりあえずはこれが僕の自己紹介とさせてもらおう。
あぁ、ひとつ紹介するならば、僕はあたしから私を経て僕になったということであろうか。
日々の生活の中では、便宜上私を使うことが多いのだが、時折僕が出てくる。
そんな曖昧な境界線上にいるものであると、頭の片隅にでも置いておいてもらいたい。
無論、忘れてくれても構わない。
これは僕が僕であるために、稚拙極まりない文章を気の向くままに垂れ流すnoteだ。


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