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Chilli Beans.、GODFLESH ミックステープ KOMEMX - The TAPE 02 B面

ミックステープ第二弾のB面。今回はトラック3のChilli Beans. と、トラック4のGODFLESHの楽曲についてご紹介します。


  1. PLUSHY / 1-800-MIKEY

  2. 散瞳 / 君島青空

  3. Raise / Chilli Beans.

  4. NERO / GODFLESH

  5. Slay the Heart of the Earth / The Bitter Tears

  6. Dr. Landy / I’m from Barcelona

  7. Anna K. / Kyra

  8. EXpire / Plastikman

3. Raise / Chilli Beans.

チリ・ビーンズ(Chilli Beans.)は、Moto(ボーカル)、Maika(ベース・ボーカル)、Lily(ギター・ボーカル)の3人組バンド。その名前はレッド・ホット・チリペッパーズから拝借しているように、彼女たちの曲作りには洋楽ロックの影響が色濃く現れており、J-POPの定型からは一線を画している。

今回トラック3に選んだ「Raise」は、アニメ『ワンピース』のエンディングテーマとして知られるヒット曲だ。ベース主体のクリアなロックサウンドに、どこかドナルド・フェイゲンの「I.G.Y.」を思わせる切ないメロディーが重なり、Motoの真摯な歌声が前向きなエネルギーを運んでくる。

夢を追いかける歌詞が、着実にキャリアを重ねる彼女たちのリアルな生き方とシンクロしていて、リスナーの心にも強く響く。頑張ってもうまくいかなかった一日。そんな夜に、明日への決意を胸に秘めながら聴きたい1曲だ。

4. NERO / GODFLESH

80年代末期から現在に至るまでリリースを重ねる、イギリス・バーミンガム出身のポスト・インダストリアルバンド、ゴッドフレッシュ(GODFLESH)。彼らはインダストリアルロックの歴史を築いてきたバンドの中でも、特に重量級として位置づけられており、ポストメタルの先駆者と称されることもある。

ノイジーなディストーションギターが苛立ちたっぷりに執拗な反復を繰り返し、シンプルで啓示的なワードを並べただけの歌詞を、一撃を込めるように吠え立てる。まさに「ノイズ」という言葉がこれほどしっくりくることはないだろう。

これだけ、人を苛立たせる要素に満ちていながら、彼らの音楽はあらがえない中毒症状を催す。どっしりとしたベースラインが心地よさを感じさせるのも一因かもしれないが、日々の愛想笑いや無理を強いられる生活の中で、この不穏な一瞥が痛快に響く瞬間があるのだ。

今回4曲目に取り上げた「NERO」は最新アルバムのオープニングを飾る一曲。デヴィッド・リンチ作品のような雰囲気を持つミュージックビデオも必見。冷たいモノクロームの世界に浸れること間違いなしだ。


次回は5曲目以降をご紹介します。

ミックスはMixcloudのプロアカウントで公開しています。

https://www.mixcloud.com/kiichi-ogura/komemx-the-tape-02-side-b/

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