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オルタナ世代に通じる歪んだカントリー Leo Kottke ミックステープ KOMEMX - The TAPE 03 A面

ミックステープ3本目、A面1曲目について。

  1. Lullaby / Leo Kottke

  2. DAY TRIPPER / YELLOW MAGIC ORCHESTRA

  3. Garbage Pale Kids / JPEGMAFIA

  4. Enemy / Slant

  5. Stick Up / The Hives

  6. Party Girls / Victoria Monét

  7. Too Pure / Cornelius

  8. Mess It Up / The Rolling Stones

  9. bird song / Shimozu Mitsuhumi

1. Lullaby / Leo Kottke

1970年代にジョン・フェイフィに見いだされてデビューした、ジョージア州出身のフォーク・ギタリスト、レオ・コッケは、フォークというジャンルののどかなイメージを覆す。そのギタープレイは、独特な奏法はもちろん、音の構築の非人間的なまでの精緻さに怖さすら感じさせる。

12弦ギターの低音域でつま弾かれるグルーヴィーなリズムがサウンドの根幹にあり、時折繰り出される小指に嵌めたボトルネックのスライド音が、全体像にスリリングなゆがみを演出する。このクールさが若者にもウケてか70年代のスケートボードムービーのBGMにも採用されたりしている。

そんなレオ・コッケ。唄のほうも狂気じみていて、フレッド・ニールばりのバリトンボイス。特に若い頃の風貌はナードそのものだけにこのギャップはたまらない。

今回ミックステープの1曲目に持ってきた「Lullaby」は、そんなレオ・コッケの唄が前に出たカントリーソング。ギターもどこかしら歪んでおり、90年代、ブレイクビーツ+カントリーギターで一世を風靡したベックの音楽性にも通じていると考えて差し支えないだろう。


次回は2曲目、YELLOW MAGIC ORCHESTRA。

ミックステープはMixcloudで公開中。

KOMEMX - The TAPE 03 side A



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