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ミックステープ 03 A面:8曲目 Mess It Up / The Rolling Stones(イギリス) The TAPE 03 - side A

ミックステープ:パート3、A面8曲目について。

https://www.mixcloud.com/kiichi-ogura/komemx-the-tape-03-side-a/

  1. Lullaby / Leo Kottke

  2. DAY TRIPPER / YELLOW MAGIC ORCHESTRA

  3. Garbage Pale Kids / JPEGMAFIA

  4. Enemy / Slant

  5. Stick Up / The Hives

  6. Party Girls / Victoria Monét

  7. Too Pure / Cornelius

  8. Mess It Up / The Rolling Stones

  9. bird song / 下津光史

8. Mess It Up / The Rolling Stones

デビュー時からドラマーとしてバンドを支えてきたチャーリー・ワッツの死後、初めてリリースされたローリング・ストーンズ最新作(2023年)から、軽快なロックナンバー「Mess It Up」。リリース時、生前のチャーリー・ワッツのドラムが聴けることで話題にもなった曲だ。

ローリング・ストーンズはいつまで続くのか、そんなささやきが気になり始めてから20年近く経過しているだろう。その頃の作風は、キャリアの中でも最もヘビーサウンドで、若い奴らに負けるもんかという気合いを感じたものである。

もちろん、エネルギッシュなロックンロールという点では今もブレない。ただし、力が抜けたというか、無理を感じさせないというか、80歳を超えるメンバーに対して失礼かもしれないが、等身大の音楽を鳴らしているように感じる。

だからなのか、この「Mess It Up」も前へ前へと進みながら、身も心もリラックスさせてくれるようなエナジーを与えてくれる。体力面での限界と向き合いながら、バンドのアイデンティティーを貫き、なおかつ、この先も未来があることを予感させる。

誰しも年を重ねることから逃れられない宿命にあって、心身と情熱を、同じサイズにフィットさせてみるのが良いのかもしれない。人生と上手に向きう上で、これほど有益なヒントがあるだろうか。

今回の記事を書くにあたり、MVも初めて視聴した。およげたいやき君を連想させるドラマ仕立ての展開と思いきや、ラストはいかにも英国的なジョークで幕を閉じてしまう。「Like a Rolling Stones の意味をはき違えんなよ」という裏のメッセージも隠れている気はするが、本当にロック史上最大のモンスターが作ったプロモーションなのかと思うくらいに力みがない。やっぱり何から何までカッコいいバンドだ。

さて、週末である。向かい風にちょっとだけ逆らいながら、今日もゆっくり動きだそう。歩みさえ止めなければ、走る必要なんてないのだ。



次回はラスト曲、踊ってばかりの国、下津光史のソロ作から。

ミックステープはMixcloudで公開中。

The TAPE 03 side A



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