見出し画像

The Bitter Tears, I’m from Barcelona ミックステープ KOMEMX - The TAPE 02 B面

ミックステープ第二弾のB面。今回はトラック5のThe Bitter Tearsと、トラック6の I’m from Barcelona の楽曲についてご紹介します。


  1. PLUSHY / 1-800-MIKEY

  2. 散瞳 / 君島青空

  3. Raise / Chilli Beans.

  4. NERO / GODFLESH

  5. Slay the Heart of the Earth / The Bitter Tears

  6. Dr. Landy / I’m from Barcelona

  7. Anna K. / Kyra

  8. EXpire / Plastikman

5. Slay the Heart of the Earth / The Bitter Tears

ザ・ビター・ティアーズ(The Bitter Tears)というバンドについてインターネットから得られる情報は限られている。日本語のサイトはおろか、海外でも検索でヒットすることが少なく、唯一バンドキャンプで彼らがシカゴ出身であることと、アルバムのクレジットが確認できる程度だ。

僕がこのバンドを知ったのは、英国のラジオ局NTSで聴いた番組がきっかけだった。ホストを務めていたスティーブ・アルビニが、The Bitter Tearsの「Slay the Heart of the Earth」という曲を自ら紹介していたのだ。

この曲は、どこかとぼけたかけ声とボヨヨンと弾むリズム、そしてクライマックスではブラスがファンファーレのように鳴り響く。象のファミリーが夕暮れに魅了され、感動のあまり大合唱しているようなユーモラスさと郷愁が共存する、実に愛すべき一曲だ。

僕がスティーブ・アルビニという人物にどれだけ思い入れがあったかは追って綴っていくとして、同郷の無名バンドをピックアップする姿勢は彼らしいと思った。 アメリカのインディーロックシーンに根強く存在する「愛郷心」が感じられる。その「愛郷心」というファクターは、生まれ育った土地でやれることを精一杯やっていくしかない僕の人生において、これからも心の支えとなり続けるだろう。

6. Dr. Landy / I’m from Barcelona

アイム・フロム・バルセロナ(I'm from Barcelona)は驚くべきことにスペインのバンドでは無い。スウェーデンのJönköping(どう読めばいいのか...)出身のバンドで、もっと驚くべきことに29名の大所帯である。

そのサウンドは前曲のザ・ビター・ティアーズと共通する部分がある。良い意味で所帯の多さは感じさせず、ホーンなどのブラスアレンジが巧みに施されたポップで心地よいバンドサウンドを響かせている。

音楽好きなら「スウェーデン」と聞いただけででピンとくるかもしれない。彼らもご多分に漏れず、怖ろしく簡単な英単語で楽曲が作られており、ポップでキャッチー。ライブで楽しくシンガロングできそうなイイ曲ばかりだ。

僕のミックステープには喜怒哀楽、音楽で表現できるさまざまな感情を織り交ぜたいと心がけている。でも、クライマックスには、小難しいことは抜きにして、突き抜けるような「喜」のナンバーを持ってきたいところだ。そこで、彼らの4作目から選んだ「Dr. Landy」はまさにその役割を果たす。


次回は8曲目以降をご紹介します。

ミックスはMixcloudのプロアカウントで公開しています。

https://www.mixcloud.com/kiichi-ogura/komemx-the-tape-02-side-b/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?