鹿の観察ーカラスとともにー
前回のふりかえり
前回は、私が奈良の鹿のために始めたことを中心に、奈良公園の鹿のために知っておいてほしいこととして、ゴミを誤食してしまい命を落とす鹿がいることについて取り上げました。今回は、鹿の観察と題して、鹿とカラスにスポットを当てます。ド素人のため、学術的な考察などはありませんゆえ、ご了承ください。
鹿とカラス
奈良公園には、鹿だけではなく、様々な生き物が生息しています。
そのなかでも、カラス。鹿とカラスの組み合わせは、個人的にとてもおもしろい観察対象です。
「鹿とカラス」と言っていますが、鹿は特に何もしていません。主にカラスが鹿で遊んでいる場面です。カラスは奇想天外なことをしてくれるなあと思います。
私が出くわしたのは、カラスが鹿のおしりの毛をむしるところです。
見た瞬間は、状況を把握するまでに少し時間がかかりました。
カラスが鹿の背後を取り、鹿のおしりのあたりをつついているです。
「?」と思い、目を凝らして見ていると、
ドサッと鹿の毛が抜け、カラスが盛大にその毛を散らすのです。
「ありゃー」と思いました。こんなことをされて、鹿は怒るのではないか?
そう考えながら、ずっと観察していましたが、鹿はお尻のあたりをちょっと気にかける素振りは見せますが、我関せずといった表情。
カラスもカラスで、せっせっと毛をむしるのです。
鹿も鹿で、むしられ続け、すんなり抜けていく毛ではない毛がむしられたため痛かったのか、5分ぐらいしてやっと立ち上がり、カラスを追い払ったのでした。
でも、既に鹿のおしりの毛はこんもりとむしられ、すっきりしたおしりまわりになっていました。
なぜシカの毛むしる? カラス行動 驚きの理由
(FNNプライムオンラインより)
カラスがシカを襲う!? 実は“角の皮”を剥がして食べていた 意外にも“ウィンウィンな関係” 奈良公園|FNNプライムオンライン
(ほかにも、こんな記事もありました)
さいごに
ちょっと調べてみると、カラスの遊びの行動でもあるし、巣作りのための材料探しという見解もありました。
奈良の鹿のおっとりした性格をもてあそんでいるようにも見えます。
カラスにとっては、奈良公園は絶好の暇つぶしスポットなのかもしれませんね。