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#10. 苦手だけど、大好きなものたち


私には「苦手だけど大好き」という、
なんだか不思議なものがたくさんある。

苦手だけど大好きの正体

お酒は苦手だけど、居酒屋は大好き。
人混みはしんどいけど、お祭りはワクワクする。
ネギはちょっと苦手だけど、ねぎまは美味しい。
人は疲れるけど、人間は魅力的だし好きだ。
カメラに写るのは得意じゃないけど、写真を撮るのは大好き。
考えすぎるのは嫌だけど、悩むことは妙に楽しい。
怖い人は苦手だけど、自分を貫いてる人は好き。
怒っている人は苦手だけど、怒ってくれる人は好き。

似てるようでいて、実は全然違う。
なんでだろう?ってずっと思ってたけど、
たぶん「苦手な角度」と「好きな角度」があるんだと思う。

「苦手な角度」と「好きな角度」

これは、人の性格にも当てはまる気がしている。
たとえば私は、いつも自分に自信がない。人と比べて「私ってダメだな…」って思うことばっかり。でも、別の角度から見ると、人の良いところを見つけるのは得意だったりする。あの人はここが素敵、この人はこういう良さがあるって、人の良さに気付けることは私の強みかもしれない。

だから短所だと思ってる部分も、ちょっと角度を変えたら長所に変わりはじめる。深く根付いたコンプレックスこそ、じつは一番の強みになる瞬間が来るのかもしれない。



小4で習った立方体

おそらく小4の時に習った立方体の図。見る角度によって形が変わる、ってやつ。おそらく、人の性格もそんな感じだよねぇ。
自分ひとりで自分を見ていると、どうしても欠けてるところばっかり目についちゃう。けど他の人と関わってみると、思わぬ一面が見えてきたりする。自分の苦手だと思っている部分も、誰かにとっては魅力的に映るかも知れないし、特定の状況下ではものすごく役立つこともある。

自信がないところを隠すより、むしろさらけ出してみる方がずっといい。堂々と「これが私だ」って見せている人を見ると、
その人の人間味がとても素敵に見える。
自己否定に走る前に、「私のここ、どうにもダメなんです…」って思ってた部分を、思い切って自分のチャームポイントに変えちゃうくらいの勢いで生きられたら、人生、きっともっと楽しくなる。



苦手が“好き”に変わるとき

プライドとか、見栄とか、そういうの全部取っ払ったら、自然と「これが私なんだ」って受け入れられる瞬間がくる。そうなると、生き方ってびっくりするくらい変わる気がしている。

もしかしたら、苦手だと思っているものも、見方ひとつで大好きになれるのかもしれない。苦手なものほど、好きに変わる可能性が高い気すらしている。
だからこそ、苦手だなって思ったら、少しだけ角度を変えてみる。
きっとそこには、また違った自分が見えてくるんだろうなぁ。



                    
                       No.10

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