【俺屍プレイ記#42】戦神 米神紅月伝~人物紹介・海老名世代編~
▼家系図
▼一族データ
海老名(4代目当主・剣士)
柴(弓使い)
奈良(薙刀士)
明日香(弓使い)
綱手(薙刀士)
壮(5代目当主・剣士)
クナイ(弓使い)
▼4代目当主・海老名の話
奈良君が見ているのは、母親のあさりちゃんがいる部屋の方向です。海老名ちゃんが来訪しているということは昆之助君は既に亡くなっているので、心細かったのかもしれません。海老名ちゃんは海老名ちゃんで訓練で精一杯だろうし、最初の頃はお互いに存在を認識していなかったんじゃないですかね。
前回の3代目当主逝去回では「沢菜ちゃんが何を考えているのかわからない」と書きました。なので山越え後からは自然と、表情が見えない後ろ姿の沢菜ちゃんばかり描いていたと思います。
プレイヤーに彼女の表情が見えないのだから娘の海老名ちゃんにも見えなかったのかもしれません。しかも全速で走っていくので、周りの子は置いて行かれるんですね。振り返ってついてきているか確認したり、立ち止まって待ったりなんてしてくれません。
娘への訓練も母親としてではなく、当主として義務を果たしているだけのように思えます。
とんでもない数値を叩き出した海老名ちゃんの一回目の訓練結果。沢菜ちゃんがスパルタ教育を施し、海老名ちゃんも必死になってついて行ったんだろうなぁ。技よりも体を滅茶苦茶鍛えてるところが拳法家の沢菜ちゃんらしいです。
2回目の訓練は1回目よりも落ち着いた数値になります。いや、それでも高い方ですけどね?
あの沢菜ちゃんが手を抜くとは思えませんので、海老名ちゃんの方に心境の変化があったのかもしれません。必死になってまで母親についていこうとするのはやめたのでしょうか。
沢菜ちゃんは訓練に土がやわらかい場所を選ぶし、子供相手に容赦なく殴ったり蹴ったり骨折ったりはするけど、鬼討伐に比べたら属性武器の胡蝶の手袋を使ってないしかなり手加減してます。円子もちゃんとかけてくれるし、幼い娘に合わせてギリギリのところを見極めつつ訓練終わらせるし、その後の自分の訓練に付き合わせず帰らせてくれます。
超スパルタですが、彼女の高い心水は山越え後でもそのままなんです。
でもそれは家族に対するものではなく、次期当主を鍛える為だけの心水で、あたたかさを感じられるものではありません。淡々とした言動と苛烈な強さが余計に沢菜ちゃんの冷たさを際立たせている気がします。2人が母娘として心を通わせているイメージが全く出来ません。
結局彼女は亡くなるまでずっと、海老名ちゃんに温もりを与えることはありませんでした。
海老名ちゃんは心の土が高くて我慢強い子なので、たくさん言葉を飲み込んできたんじゃないかな。プレイ記39.5に書いたことですが、お兄ちゃんの奈良君に甘えるのを控えていたのも、きっと我慢することに慣れているからなのだと思います。
そして「趣味:バカ騒ぎ」の特徴を持つ子なので、大江山越え後の暗い雰囲気とは相容れないでしょう。親世代と距離をとるのが早そうです。海老名ちゃんが生まれて初めて聞いた家族の遺言は、あのあさりちゃんの言葉でした。それに多分、沢菜ちゃんを難なく引き留められる柴のことは、嫌いほどではなくとも苦手意識があったかもしれませんね。
だからこそ一緒にバカ騒ぎ出来るような家族を、ずっと求めていたのではないでしょうか。奈良君を始めとした新しい家族たちと過ごす楽しい日々はかけがえのない宝物だったことでしょう。オール火の見た目で楽しいこと大好きな彼女にはピッタリの遺言でした。
新しい米神一族の土台を作ってくれた海老奈良コンビに、感謝を。
長かった冬がようやく終わります。
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