▼家系図
▼一族データ
壮(5代目当主・剣士・氏神名「米神大文字」)
明日香(弓使い)
綱手(薙刀士)
クナイ(弓使い)
カライ(薙刀士)
若菜(6代目当主・剣士)
紫音(大筒士)
▼5代目当主・壮の話
海老名ちゃんは亡くなってからもずっと見守っていてくれましたが、ここで壮君にバトンタッチです。
5代目って心土が高い割にふわふわしてるんですよね。地に足がついていないというか、地獄で生きている実感がない。
このイメージは周りと比べて心水が高いことと、遺言の「俺の人生は…けっこう刺激的だったかもナ…」から来ていますが、もう一つ。
彼は「大江山越え世代」を知らない子なんです。暗い時代を知らず、海老名世代の明るくて楽しい時代だけを生きて心身共に健やかに過ごしてきました。戦闘で膝をついたのも初陣の一回のみ。自分の体が頑丈なのと周りが強すぎることもあって、これまで強い恐怖を感じた事はないんじゃないかなぁと思ってます。
良く言えば「穏やか」なのですが、悪く言えば「一族の呪いを重く見ておらず、緊迫感がない」状態。
自分の寿命が近づいてきているのも、仕事をやり遂げたというような軽い気持ちだったのかもしれません。「姉上たちは何をそんなに心配してたんだ、大丈夫じゃないか」ってね。
しかし七人ミサキ事件を機に己の力の足りなさを痛感しました。神の手助けがなければクナイちゃんは救えなかった。全滅した未来もあったかもしれない。
壮君は氏神になることを望み、引き続き仕事をすることに決めます。いつか胸を張ってあの世にいる家族たちに会えるように。
最後までしまらないのが5代目らしくていいですよね。奉納点が交神相手の下諏訪竜実様よりほんのちょっと上なのが面白い。故意にそうされたとしか思えない。
天界の神たちはみんな退屈してるんで、竜美様は文句言いながらも壮君の氏神化に喜んでます。新しいオモチャがきたわー!
一族初の氏神は五代目当主・壮君でした。
米神大文字様はこれからも時々登場します。お楽しみに。