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先輩のライブの手伝い(初)

3月31日をもって前コンビを解散した。
何かを変えないといけないと思ってnoteを始めた。これは別にnoteでなくても良かった。


何かに打ち込むことで何かが変わってほしくて、
以前からやってたnoteを始めた。


最初の方は反応がなくてもいいと思っていたが、
僕のnoteが好きと言う人が出てきてライブにまで来てくれた。その人は僕のファンを名乗ってくれてる。僕より面白い芸人さんなんてたくさんいるのに。僕より面白い記事を書く人なんてたくさんいるのに。めちゃめちゃ嬉しいぞ。
選んでくれてありがとう。
noteで正解だった。


そして、そのままnoteを続けていると
尊敬して大好きなピン芸人の九月さんから
note読んでる、面白いよ。続けてね。
とTwitterでDMが来た。
noteを始めて良かった。
嬉しい。人から褒められるだけで嬉しいのに、
好きな芸人さんから褒められるとこんなに嬉しいのか。今日はあまりボケられない。許してくれ。


尊敬する人と話すと緊張して上手く話せない。
これは恋をした時もそうでない時も一緒だ。
このDMがきて、
嬉しいのに全然ライブ行けてないのに。
と申し訳なくなった。
好きなモノにお金を落とすのが
ファンとしての勤めなのに。


全然ライブに行けてないことを謝ると、
「お金いらないからライブに来てよ」
って言ってくれた。
本当に嬉しかった。でも申し訳ないので
「極力払います!」と言った。
せっかく無料でいいと言ってくれたのにこうなると話が平行線だ。


おそらく
僕の申し訳なさを考慮してくれたのだろう
「影マイクとかやってもらって相殺します!」
と言ってくれた。うわー。嬉しい。
九月さんのライブに関われる。嬉しすぎる。


ちょうど5月の予定を見ると
2つのライブが空いていた。
早速その2つを見学させてもらうことにした。


5月15日
九月さんとジャパネーズさんのユニットライブ
めざめ、第一夜。



ジャパネーズさんもいるのに、
本当にタダで見れていいのかが過ぎった。
でもその分、
手伝いをお釣りが出るほど頑張ろうと思った。



あんまりお笑いを知らない僕でもジャパネーズさんは知っていた。ジャパネーズさんがゲレロンステージのMCをしていた時に「コンビ結成してないのに、ネタが出来ちゃった」
って設定のネタを見たのが初めてだった。
うわー!凄すぎる!勝てない!ってなった。



それを見てからジャパネーズさんも尊敬してる芸人さん一覧に入った。今日会った時も緊張しまくって上手く話せなかった。全くボケれなかった。おもんない奴と思われるのが怖かった。
ボケれなかったら何もないのに。



会場に入ると当たり前だけど、
九月さんとジャパネーズさんがいた。
「よろしくお願いします!」と深々と礼をした。
この礼の角度は僕史上1番深かったと思う。


「よろしくお願いします!」
って返してくれてもうこれだけで嬉しかった。
もうここでお金が発生してもおかしくないくらい嬉しかった。実際、コンビニに卸しに行く時間を与えてもらえば15000円まで払えた。


無料で申し訳ないという気持ちが強かったので、
九月さんの愛飲している銘柄であるアメスピゴールドを差し入れした。



九月さんは
手伝ってもらうのになんで差し入れもらってんだよ。ありがとね。って感じのこと言ってくれた。
頭が真っ白でよく覚えていない。
近くに消費者金融があったならば、
まとまったお金を借りて払っていたと思う。



緊張しすぎて靴を脱ぐタイミングを逃した。
ずっとスタジオの入り口でモジモジしていた。
僕がモジモジをやっていると、
お三方の誰かが、
「君も椅子に座りなよ、ソファもあるよ」
って言ってくれた。
頭が真っ白で本当に覚えてない。



図々しくもソファに座ったのは覚えている。
ジャパネーズさんのお二人の間のソファに。
「何か話さないと。」
と思い、アチャさんが所属している事務所のトゥインクルの話を聞いた。


めちゃめちゃ緊張してて、
しどろもどろだったと思う。
アチャさんは分かりやすく丁寧に教えてくれた。


優しい。
実力のある芸人さんはみんな誰にでも優しい。
僕とでも上手な会話ができる。
これマジだと思う。
フリーライブで会って僕とちゃんと話してくれた人はみんな去年出てきている。
すごい。何か法則があるのだろうか。


九月さんとアチャさんに
2分尺のネタ作りのやり方も聞いた。
僕が考えていた2分の作り方と違う作り方があることが分かった。めちゃめちゃ参考になった。



その後、モネさんがコンビニから帰ってきて、
僕に500mlの水をくれた。
この500mlは時間をかけてゆっくり少しずつ減らしていこうと思う。



開場前。
客席の椅子などもちゃんと既に配置されてた為、
特にやることが見つからない僕は手持ち無沙汰でとにかくキョロキョロしていた。それはもうキョロキョロ。九月さんとジャパネーズさんがライブの打ち合わせをしていたのだが、会話のレベルが高すぎて全然入れなかった。去年もっとお笑いに真剣だったら入れたのかな。いや、邪魔かな。
とにかく手持ち無沙汰すぎてキョロキョロをしていた。



会場時間になると、
会場のビルの入り口でお客さんを案内する仕事をもらった。こう明確に仕事を与えてもらうのはありがたい。僕は鈍感なので気付きにくいから。
全力でやろうと思った。



前日に下北gripで呼び込みをしてたから、
お客さんに話しかけることに少し耐性がついていたのが良かった。できる範囲でやれたと思う。


会場近くでスマホを見て、立ち止まっている人がいたら片っ端から声をかけた。1人だけマジでスマホを見て、立ち止まっているだけの人に声をかけてしまい、ナンパと間違えられた。しっかりナンパとして断られた。誤解は解くひまもなかった。ナンパなんてしたことないのに初めてナンパとして断られた。普通にダメージだった。


でもその後、女性2人組を案内した時に
「助かりました!」
って言われてちょっと救われた。


開演時間になった。
僕はライブを見る時この開演時間によく遅れることがあるので、もうちょっと待つことにした。そしたらちょっと遅れてきたお客さんがいた。案内した。少しずつ人のことを考えられるようになってきてるのかもしれない。


開演5分後くらいまで待って、
会場に戻ることにした。
当たり前だけどもう始まっていた。


静かにドアを閉めて、
用意してもらった後ろの方の席に座って
ライブを観た。


撮影可と言われたので、
ファンの方と一緒に写真を撮った。
左がアチャ・マサノブさん(ジャパネーズ)
真ん中が九月さん
右がウネモト・モネさん(ジャパネーズ)


圧巻だった。
九月さんのコントは言葉の使い方とか独自の解釈が見れて面白いのだが、演技に迫力があった。最近、演技が少し分かってきつつあるからかもしれない。演技の迫力、説得力がすごかった。


ジャパネーズさんは設定と展開の斬新さが凄いと思っていたのだが、やっぱり演技を見てしまった。もう演技じゃなかった。モネさんとアチャさんじゃなかった。登場人物本人だった。
嘘が一切無かった。
もう現実での出来事に見えた。


いろいろ勉強させてもらおうと思って
メモを準備していたのだけど、
気づいたらメモを床に置いて見入っていた。
すごいこれがプロ。


あとMCのコーナーで九月さんが作ったゲームを3人で行って、そのゲームの中で作った文章を即興でコントにしようという企画があった。


その即興コントが凄かった。
なんの打ち合わせもなく、何も言わずとも、
それぞれがそれぞれの役割を理解し、
ちゃんとそれをコントとして成立させていた。
これを見て、僕は笑いながら
「すげー…すげー…」って小声でずっと言ってた
僕も頑張ることでこの領域まで行けるのだろうか


目に入るモノ、耳に入るもの全てが新しくて
情報が頭にたくさん入ってきてパンパンだった。


すごく刺激になった。
お金を払うとしても入場料2000円じゃ足りない。
絶対に足りない。
だって人間が出来ることじゃない。


最後のお手伝いで
お客さんから入場料を回収して、
椅子を片付けた。


しかし詰めが甘かった。
ホワイトボードの文字をモネさんが消していた。
僕はうわ、マジか。と動揺して、
謎にモネさんが消した後のホワイトボードをさらに消していた。意味がわからない。


その後、アチャさんが写真を撮って〜
と言ってきたので僕のスマホで撮った。


縦横で6枚撮った。
この写真が僕のスマホにあることが嬉しすぎる。
もうファンすぎるな僕は。


その後、AirDropで送って〜と言われたが、AirDropをやったことがない僕は全くやり方がわからなかった。本当に現代の若者か。
何のためのiPhoneなんだ。
アチャさんが懇切丁寧に教えてくれた。


その後、出るタイミングが分からず、
モジモジとしていた僕にアチャさんが
「ご飯行こう!みんなで!」と言ってくれた。
こんなチャンス滅多にないのにあんまり話せてないなと思った僕は「いいんですか!?」と言いつつも厚かましくご飯に連れて行ってもらった。


ご飯に向かう道の途中で、みんな今回のライブの話をしたいはずなのに、僕の話を聞いてくれた。ありがたい。


僕はお三方に自分のことを何も話せて無かった。
養成所のこともだし、今組んでるユニットのことも。だから話にJCAの同期が出てきたことにびっくりした。あぁ、遠くに行ってしまったんだな。
と少し寂しくなった。


平場がすごく苦手だと言うと
めちゃめちゃありがたいアドバイスをくれた。
これで少し平場が楽になりそうだ。


アチャさんが選んでくれたラーメン屋が少し待ちそうだったので、九月さんが選んだインドカレー屋にみんなで入った。


アチャさんが「一杯だけ飲もかな」って言ってくれて突破口を作ってくれた。情けないけどお酒の力を借りたら少しは上手く話せるかな。って思った。いや、これ情けない!なんとかしないと!


結局、ここでも僕の話ばかりしてしまった。
お三方が台本のこと、演技のこと、ユニットの相方のこと、いろいろ教えてくれた。
ずっとモヤがかかっていた僕のお笑いが少しクリアになった気がする。本当に感謝。
食事中にメモを取るのは良くないので、
忘れないように復唱して帰りの電車で鬼のようにメモをした。


アチャさんがナンに付けるカレーのことを「スープ」って言ってたのがおかしかった。
モネさんがスープはおかしいって突っ込んでた。
アチャさんはそれでも「スープ」って言ってた。
その後、九月さんが強めにスープはおかしいと突っ込んだが、それでもアチャさんは「スープ」って言ってた。ここまで来ると少し怖かった。
もしかしたらスープだったかもしれない。


「スープ足りへんから頼むか」とアチャさん。
すると今度はスープが余りそうになったので
「ナン足りへんから頼むか」とアチャさん。
九月さんがこれにツッコんでくれて良かった。
そうでなかったら延々とこれだった。


めちゃめちゃ楽しかった。
もっと上手に話せたらもっと楽しいんだろうな。
もっと人と打ち解けられるようになりたいと思った日だった。


帰りにアチャさんと話してて、
彼女いないの?って話になった。
僕はネタ作りとバイトでキャパオーバーしてしまう人間なのでそっちは頑張ってないことを伝えるともったいない!若いうちにやらないと!って言ってくれた。めちゃめちゃいい話を聞いた後なのでそれはそうかもな。って思った。
そっちも頑張るかもしれない。


アチャさんとモネさんは別の路線で帰るので、
ここでお別れして、九月さんと2人になった。


九月さんは改札前でおそらく九月さんが落としたものでは無いレシートを拾っていた。あぁ、ちゃんとしてる人は徹底してるんだな。と感動した。


帰り電車が来るまで九月さんと少し話した。
「良くして貰ってる先輩の芸人さんとかいないの?」と言われ、少し恥ずかしかったが、
「いないんですよ…」と言った。
そういえばいない。1年活動してたのに。


九月さんは
「今度は相方さんも呼んでいいからね」
って言ってくれた。
ありがたい。


正直この内容でnoteを書くか迷った。
でも九月さんが
「note書きなよ、ジャパさん喜ぶよ」
と言ってくれた。
この言葉が後押ししてくれた。
もうこれからは書くこと我慢しないぞ。



九月さん、ジャパネーズさん。
ありがとうございました。
本当に今日観に行けて、
このライブに関われてよかったです。


帰り、中央線に揺れながら幸せだった。
最近、生活に少しずつ変化が起こり始めてる。
今日も僕の中で何かが変わったと思う。
うん、確かに変わった。


帰り道、noteを開くと
ありがたくも僕のファンを公言してくれている人がnoteを更新してた。


「こめだがDMを解放してくれない」
かなり驚いた。DMって何もしなくても解放されてるモノなんじゃないのか。マジか。
なるほど全然誰からもDM来ないと思ったよ。
急いで解放した。


その人は14日の下北gripの2部を見に来てくれたけど満席で入れなかったらしい。
うわ、しくじった。
2部調子良かったのにな。


DMで少し話すと次のライブも来てくれるらしい。
もう中途半端は出来ないな。
頑張るぞ。



もっとネタに真摯に向き合って、
面白くなって、今度は九月さんやジャパネーズさんと共演したいぞ。もっといろんな人と楽しく話せるようになりたいぞ。



今日のライブみたいに、人に影響を与えるライブをやれるような人になる。
まだぼんやりとだけど一つの目標が出来た。


そういえば、面影橋駅に早く着きすぎて、なんらかの庭園みたいなところを一人で楽しんでいた。その時の写真。

よかった

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