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CBT対策におすすめのサービス

1. CBT問題演習ツールMeditunes

 医学部でCBTを控える皆さんこんにちは。今回は私がCBT対策に用いたMeditunesというサービスを紹介したいと思います。別にここからお金をもらって書いているわけではないのですが、結構いいサービスだと思ったので共有させていただければと思います。
(Meditunesリンク:https://www.meditunes.net/login/kokushi)
(医師国試予備校MAC:http://macmic.net)

【Meditunes内容】
・国試DB:医師国家試験過去問データベースの6,400問収録、それに問題解説がついたもの。かなり丁寧に解説されているので学内試験のついでにやると良いかも。
・CBT cafe:CBTを網羅した3,000題以上の問題と疾患の解説動画がある。
・動画ライブラリ:内科全科目の総論・各論の講義と教材(PDF)がある。長年医師国家試験に携わってきたDr.東田による基礎から応用までの講義が見れる。結構お得。
・My サプリ:”サプリストア”で内科・マイナー科など他の科目の講義動画を購入できるので、それを視聴するところ。無料動画もいくつか!
・サプリストア:医師国家試験予備校MACの講義を購入できる。暇だったら学内の講義に合わせて買ってみると良いと思います!

2. 王道のQuestion Bankより良いの?

 皆さんもQBという存在はご存知かと思います。メディックメディア社が出しているCBTの復元問題集です。ほとんどの医学生がこれを使用しているかと思いますが、今回はこのMeditunesの特徴をQBと比べて述べてみたいと思います。

① 問題の作りが良い

 QBも問題数は非常に多く良いのですが、1周目問題(解くべき基本問題)以外の問題がかなり瑣末な知識を問う悪問が多いです。結果的に、解いていてあまり身にならない問題が多く、特にこれは多選択肢・4連問で顕著です。多選択肢では選択肢がほぼ適当に持ってきたような問題に関係のない選択肢で、4連問の解説は元から答えを知っている前提で作られているような書きぶりです。
 QBは毎年アップデートしていますが、CBTにおいては真に出題された問題(復元問題)は試験後の医学生の曖昧な記憶をもとに作られているのであまりメリットとはなりません(この復元方法は試験の規則違反であり実際に訴訟も...)。結局は、新しい・古いに拘らず問題集から最大限の知識を取り入れるのがベストです。
  Meditunesにある問題はそれに比べ、多選択肢・4連問のクオリティが高く非常に勉強になります。多選択肢の選択肢はきちんと鑑別に挙げるべき疾患を基に作られていますし、4連問の解説もQBの様な理不尽さはありません。
  ただ、実際に多くの医学生に選ばれているQBですし、MeditunesのCBTの問題も完璧ではありません。Meditunesの良さは次以降に述べるものだと思います。

② 解説動画がついている

  私が勉強する上で良かったのは動画ライブラリです。疾患や基本事項に関する解説講義・教材のPDFがついており、内科のみですがかなり高いレベルのものです。Meditunesは医師国試予備校MACによる提供ですが、MACが医師向けの講座などもやっていることからCBT後の臨床実習にもかなり役立つ講義が多いです。解説講義に出てくるDr.東田は在学中にUSMLEを取得しMayor Clinicでも働いた臨床のスペシャリストで、iMedicineの著者でもあります。実際にこのレベルの医師が国試・CBT対策の講義をしているのは稀なので、かなり贅沢と思います。
 「これはこう!」と教わることが多い医学において、根本まできちんと教えてくれる講義は結構ハマりました。(気に入った方はMACの内科のきちんとした講座を買うともっと分かりやすいです。)

③ 解説動画は学内試験対策にも!

  これからCBTという皆さんはまさに内科学の勉強中かと思います。一番のおすすめは、内科を勉強している時に学校の授業と並行して・もしくは分からなかったところを動画ライブラリとPDFで勉強しながらCBTの問題も解いていくのが一番コスパが良い勉強だと思います!

④ 実質月額980円(Huluくらい?)

  月額1480円ですが、500円分はポイントとして講義動画や模試の購入に使えるので実質980円と言えます。また、春先には「臨床医学へのいざない」という講義が無料になる一年ライセンスの販売もしているので今年の春先にも出るはず...!そんなこんなでお財布にも負担が少ないと思います。

⑤ やり切ったら国試の問題も!

  真面目な学生さんは早くからCBT対策をして暇になることもあるかもしれません。そんな時、Meditunesは国試の問題も同時に使えるのでそれを解いて力試しするのも良いでしょう。CBTの問題に付いていたのは疾患の解説動画でしたが、国試の問題には講師の解説動画がついているので「難しそうでできないでしょ...」と尻込みすることなく挑戦できます!

3. まとめ

 いかがでしたでしょうか、医学部の勉強は別に正解があるわけではなくきちんと皆んなが抑えていることをやれば大丈夫です。私自身、医学部の勉強はこなしてはきましたが、受験の時みたいにきちんと知識がつながっている実感がなくてフワフワした感じでした。しかし、Meditunesの動画・問題演習をやることで症状から逆算して疾患を推察するトレーニングの基礎ができたと思っています。QBさえやれば受かるCBTではありますが、これを機に内科の基礎をきちんとさらって病院実習に臨むとポリクリも楽しいと思います!読んでいただいてありがとうございます!

補足:MACって?

 私が医師国家試験対策委員会のメンバーなので予備校について詳しく調べる機会があり、それは別のノートにまとめているのですが、そこのMACに関する部分を転載しておきます。医師国家試験対策にMEC,TECOM,medu4などを受けようかと悩む時期がくるかと思います。その時のネタとして...

MAC
【歴史】
  かつては関東圏の学生を全員直前講習に集めるくらい人気だったが、対面をメインとしていた分、オンライン講義が主流の昨今ではマイナー。初期研修医のマッチング試験の作成、医師向けの講座、MR向けの教育など薄く広くやっている。日経メディカルと提携。地方医大の国家試験の成績を全国上位に引き上げたり、新設医大のカリキュラムを作成したりして、ほのかに一部で有名。
【大学受験塾に換算すると…】Z会
  講師の質もよく、書籍も人気で通信教育のクオリティも高いZ会。しかし、そのクオリティに反して圧倒的に大学受験界ではマイナーな塾、受講生は隠れキリシタン、そんな感じのポジション。
【講師】
  Dr.東田:iMedicineの著者、金沢医大教授、慶應卒。在学中にUSMLE取得、Mayor clinicでも研修。丸暗記は不要で、病態整理・総論を抑えれば良いというスタンス。症候学が気に入った人は向いているかも。ちなみに分かりやすさでは一番かと思う。
  Dr.中山:病態整理できったの著者(監修は別の人)、慶應次席卒業。本を書いているだけあって分かりやすさは段違い。話すのは遅い。
  Dr.倉田:東京医大准教授(病理)、循環器を主に講義する。
【講義内容】
  高校の講義のような空気感でたまにタメになる話も入る。黒板を用いて行うのでペースは速くない。暗記するよりきちんと考えればわかるはずというスタンス。Meditunesという月額制のサービス(1480円)に「項目別解説講義+過去問映像解説」があるので、既に大方勉強し終えてあとは過去問で大丈夫な人にはこれだけで十分と思われる。内科・マイナー科を取りたい人はこれに加えて取る感じ。
【価格】
  ここの予備校の懸念は全てにおいて値段が高め(10~20万円程)&画質が良くない(来年から良くなるそう)ことに尽きる。あと、知名度低すぎ。Q-Assistやmedu4が商売上手なのに対して昔からある予備校はビジネスが下手なのだろうか、4K画質のこの時代にしては画質は悪い。
【こんな人に向いている】
   他社より数万円高くても値段はしょうがないと思える人、覚えることが多すぎてうまく知識が整理できないと悩んでいる人、少数派でも屈しないメンタルのある人、USMLE(病態大事なので)に繋がる国試対策をしたい人。


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