腐食
腐食の原理
腐食は主に酸化還元反応によって金属が酸化することによるもの。これは電池でも同じ現象が起こっており、金属から電子を取り出し、電流を生じさせることで利用している。
腐食は電池のように意図して反応を起こしていないにも関わらず起こる酸化還元反応といえる。
腐食の形態
錆びやすい状況
◆もらい錆び
ステンレス容器の表面に鉄などの金属が付着したまま放置してしまうと、その金属が錆びることでステンレス容器自体も錆びてしまう現象です。もらい錆びはステンレス鋼同士だけで起こるのではなく、ステンレス鋼以外の金属に接触していても起こります。
◆汚れや水分が付着している
容器の角、取っ手の裏、縁巻き部など、洗いにくく汚れの溜まるところや、水分の溜まりやすいところが錆びやすくなります。
表面に汚れや水分が残っていると、その部分に不動態皮膜を形成することができないため、錆びやすい状態となってしまいます。
◆塩分が付着している
表面に付着したまま放置すると錆びてしまいます。
◆酸、アルカリなどの薬品を入れている
◆傷が付いている
傷に入り込んだ汚れや水分で錆びが発生する場合があります。金属製のもので傷付けた場合、もらい錆びの原因になります。
◆台や床と接している
底面は、台や床などに接触するので傷が付きやすいところです。置いた場所が汚れていると汚れが付着してしまいますし、水に濡れた状態で金属の上に放置すると、もらい錆びの原因になります。
◆加工されているところ
曲げ、溶接など加工されている箇所は、水分や汚れが溜まりやすかったり、表面の組成が変化して錆びやすくなっている場合があります。
防食方法
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?