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同じ物がふたつでてきた話
最近、しんみりと哀しくなったこと。
ここ最近、私もだけど、実家の両親も進んでやっているのが、〝断捨離〟です。
私が断捨離をせざるを得なくなったきっかけは、ズバリ仕事を辞めたこと。仕事を辞めて、今まで目を背けていた部屋の片付けに向き合うことにしたのです。溢れる物たちの取捨選択をすることは、人生と向き合うこと。よく言われることですが、現在進行形で、本当にそう思っています。
両親はと言うと、どちらかといえば、終活、も視野に入れている様子。
母は、物を買っても、直ぐには使わない性分で、特に衣類は、クローゼットやら引き出しに、大事に寝かしておく人です。あんなにテンション上がって買ってたよね⁉︎と言うものでも、です。
買ったものは今直ぐ着たい!じゃあ着て帰ります!袋?入りません!な、私からすると、それはもう、真逆なのだ。だから、とても状態の良いものたちが、母の手元には仕舞われている。
あんなに気に入って、お金を出して買っても、普段着ているものとなんか合わない、を始め、ぼんやりとした、なんか違う、ってことでなかなか日の目を見ない物たちの数々。もったいないってのも、あるみたい。
そんな物たちを、最近、次々と、リサイクルしたり処分したりに精を出しいている。
そんな物たちは、私がプレゼントしたものも少なくない。
実家には、私が来た時に渡すものを入れた、小さな段ボールがあります。その中には、読み終わった本、お土産、私のファーストシューズや思い出の品など、ちょっとウルっとくるものまで入っている。
最近は断捨離の影響で、取捨選択されたもの達の中から、娘の私なら使うかも、ってことで選ばれしものたちも入っていました。
その中にあったものに、私は、両親には言わなかったけど、哀しくなったものが。
リサラーソンの、マイキーという、オレンジのしましまがかわいいネコのキーホルダーが入っていました。
このキーホルダー、父と母と私の3人でお揃いで購入した物なのです。
特に私が、このマイキーにぞっこんで、かわいいかわいい言ってるのですが、
両親も気に入って、じゃあ小さなものだし皆んなでお揃いにしよう、となり私が購入したと記憶してるのです。
当時、私は早速キーケースに付けて使っていました。今は、部屋のインテリア的に、ネコものコーナーで活躍中。
それが、封も開けられずに入っていたのです。あれっ?これ、みんなでお揃いで持ってたやつじゃん、とは言いましたが、「う〜ん、使わないし…」というような返しが母から聞こえたような気がします。
実家から持ち帰る物が膨れ上がり、宅配で荷物を送りました。自宅に荷物が到着して、荷解きをしていたら、例のマイキーが出てきた。
1匹かと思ってたマイキーですが、荷物の中からもう1匹マイキーが出てきた。あれ?なんで?2匹?
実家ではそんなにちゃんと見てなかったけれど、2匹入っていたのです。だから、父も母も使わないってなったのかな。
冷えた玄関での荷解き中、同じ物がもう一つ出てきた時に、言葉にはならない、哀しい気持ちになったのでした。