「犬ヶ島」がとっても楽しみ。
大学3回生の時、友達のTが突然レンタルしたDVDを持って家にやってきました。
「これ、絶対面白いから一緒に見よう!」
Tは演劇を嗜んでいて、映画のセンスも独特でしたが、味のある作品を見る目がありました。
その上私と好きな作品のタイプも近かったので、二つ返事で泊まってもらい、彼女が間違いなく面白い!というその作品を一緒に見ることにしました。
ウェス・アンダーソン監督・脚本の映画、「グランド・ブダペスト・ホテル」と私の出会いです。
しかしこの映画、初見だとちょっと難しいんですよね。
上に貼った予告を見てもらうと分かるのですが、最初に出てくる語り手のおじいさんは主人公ではありません。
彼がまだ若かったころ、既にオンボロだったホテルのオーナーから聞いた「オーナーの若かりし日の話」というのが本筋になってきます。
予告を先に見ていれば分かることなのですが、いきなり映画を見るとそのあたりがこんがらがってきてしまいます…。(私だけだったらごめんなさい)
なので正直なところ、Tと最初にこの映画を見たときは、強烈な印象を受けたとは言い難かったです。
そのまま興味を惹かれることもなく、大学を卒業してから1年がたったころ。ある日なんとはなしに見たネットの記事で、「グランド・ブダペスト・ホテル」が取り上げられているのを見つけました。(たしか舞台美術がらみの記事だった気がします)
「懐かしい、Tと見た映画だ!」
と思った私は、twitterにそのことを書き込むと、別の友人Mから反応が。
「私もそれTと見たよ!面白かったよね!!」
えっ、Tと??
Tはこの映画が気に入ったあまり、色んな人にオススメして回っていたようです。一体何回見たんでしょう(笑)
彼女を見習って、私ももう一度見てみると、映像も色彩のセンスがやっぱり抜群にいい。
時代背景やキャラクターの過去はシリアスでありながら、それを気負わせないコミカルなやり取りにすっかり引き込まれました。
そこからフランス映画の魅力に捕らわれ、何本かお気に入りの映画も出来ましたが、「グランド・ブダペスト・ホテル」は定期的に鑑賞する1本になりました。
そして本題の「犬ヶ島」ですよ!
ウェス・アンダーソン監督の最新作がこの「犬ヶ島」なのですが、今回は日本を舞台にしたアニメーション作品。あの色彩がアニメーションになると思うと、期待は高まる一方です。
主人公のセリフや、流れている音楽も日本的なのに、映像がアンダーソン監督らしい抜群の色彩なのに心惹かれますね。
そして私は大の犬好き。5月25日(金)公開とちょっと時間がありますが、楽しみに待ちたいと思います!
しかし辺境の地高知県、上映がなかったらどうしよう…。
あの「RADWIMPS」の野田洋次郎さんが声優を務められるそうなので、上映がないということはないと思いますが…。
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