【東京都議員・担当課向け勉強会】HPVワクチン男性接種公費化へ ~医師が解説!命を守る政策をあなたの街で~
【東京都の予算化を受けて、勉強会を実施しました!】
東京都の令和6年度予算案へ、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン男性接種補助事業が入りました!
小学6年生から高校1年生相当までの男子が無料でHPVワクチンを打てるようになる、画期的な補助事業です!
これを受けフローレンスは、HPVワクチンや子宮頸がん予防の啓発を先駆的に進められてきた「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト(以下、「みんパピ!」)」代表理事の稲葉先生と一緒に、東京の区市町村議員、担当課向けに勉強会を実施しました!※2
二つ返事で「やりましょう!」とご協力いただいた稲葉先生、ありがとうございました!!
【なんで勉強会を実施したの?】
HPVワクチンは、これまで何度もこのブログでお話ししてきた通り、女性の子宮頸がんを予防するものとして一般的に知られていますが、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの男性自身の病気の予防効果も期待されています。
そして、男女ともに接種が進むことによって、お互いにパートナーへのHPV感染を防ぐことができるんです。
世界では男性のHPVワクチンは公費化が進んできているのに、日本では男性にも効果があることはまだまだ知られていない・・・
そこで、フローレンスは昨年、みんパピ!さんとともに、東京都議会へ男性向けHPVワクチン接種の公費化を提言しました!
(男性接種の効果、提言の詳細は過去ブログをご覧ください)
なんと、この提言が実現し、東京都が令和6年度予算案へHPVワクチン男性接種補助事業を入れてくれました!
尽力いただいた都議のみなさま、東京都職員のみなさまありがとうございます!!
しかし、東京の全地域で無料接種が可能になるためには、後1歩、ラストワンマイルが必要です・・・!
どういうことか説明しますね。
補助事業というのは、東京都が直轄で実施するのではなく、各市区町村が主体となり実施する場合に東京都が補助しますよ、という事業なのです。
東京都の補助率は2分の1なので、実施する市区町村は、自分たちで残り2分の1の費用を負担しなければいけません。
そこで、各区市町村で議員さんや自治体職員さんに、「うちでもやろう!」と思ってもらえるように、「HPVワクチンの男性接種によって、自分たちの地域のみなさんにどんないいことがあるのか」を知ってもらうための勉強会を開催しました。
勉強会には、38区市町村から78名もの申し込み(アーカイブ配信希望含む)があり、関心の高さを感じました!
【勉強会の内容、当日の様子】
勉強会の主な内容はこちら!
◎男子接種の効果と安全性の説明(みんパピ!:稲葉医師)
◎無償男子接種キャンペーンの反響(接種当事者・保護者の声)の紹介(医療法人社団マーガレット フローレンスこどもと心クリニック:田中医師)
(勉強会内容の詳細は、フローレンスNewsをご覧ください)
男性HPVワクチン接種は、中咽頭がんや肛門がんなど、命を落とす病気を防ぐことができます。
つまり、この事業の導入が人の命を救うのです!
また、男性接種によりパートナーへのHPV感染も防げるため、マザーキラーと言われる子宮頸がん撲滅への大きな前進にもなります。
日本ではまだ、公費化された女性のHPVワクチン接種率も低い状態ですが、男女ともに高い接種率を達成しているオーストラリアでは、「2028年には子宮頸がんが撲滅するだろう」と言われています。※3
防げる病気で命を落とす人を1人でも減らすために、議員さん、担当課さん、ぜひ自治体での男性接種事業導入をお願いします!!
そして、男性・女性ともに、HPVワクチンの効果を伝える啓発に力を入れ、接種率の向上にご協力をお願いします!!
フローレンスはこれからも、東京を皮切りに日本全国で男性向けHPVワクチン接種が公費化されるよう、引き続き提言していきます!
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