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Ampleforth リバランスbot最適設定

この Ampleforth という仮想通貨ですがいまいち何に使えるのかもよくわからんので使えそうな内容を思案してみました。リバランスボットを推奨するものでも動作を保証するものでもないです。週末の暇つぶしに何かに使えないかなとふんわり考えたメモであることをあらかじめご承知おきください。 (Non Financial Advice)

そもそも Ampleforth て何?って方もいらっしゃるかもなので、どういう仮想通貨なのか概要も記載しておきます (1.~4. は chatGPT なのであくまで概要の参考として)。結果だけ見る場合は、5. 以降へどうぞ。


1. 背景と概要 (chatGPT)

Ampleforth(AMPL)は、2018年にEvan KuoとBrandon Ilesによって設立された仮想通貨プロジェクトです。Kuoは以前、ピザデリバリーサービスのPythagoras Pizzaを経営しており、その経験からAMPLのアイデアが生まれました​。Ampleforthは、非相関資産として暗号通貨ポートフォリオの分散化、DeFi(分散型金融)アプリケーションの担保資産、および中央銀行の通貨の代替として使用されることを目指しています​。

2. 価格決定の仕組み (chatGPT)

Ampleforthの価格安定メカニズムは「リベース」と呼ばれ、需給に応じてAMPLトークンの供給量を調整します。以下の図は、リベースメカニズムの仕組みを示しています。

リベースメカニズム

価格 > $1.06  -> 供給増加 (ポジティブリベース)
価格 ≈ $1.00  -> 供給維持 (エクイリブリアム)
価格 < $0.96  -> 供給減少 (ネガティブリベース)

リベースは毎日行われ、価格が$1.06を超えると供給が増加し、$0.96を下回ると供給が減少します。このプロセスにより、AMPLの価格を$1に近づけることを目指しています​。

3. 価格変動の特徴 (chatGPT)

AMPLの価格変動は、従来の仮想通貨とは異なり、価格ではなく供給量に変動が反映されます。価格は常に$1に近づくよう調整されるため、AMPLの価格は比較的安定しています。この特性により、AMPLはポートフォリオの分散化やDeFiアプリケーションの担保として魅力的です。

4. マーケットサイズと将来性 (chatGPT)

現在、Ampleforthの市場規模は約3470万ドルで、流通供給量は日々調整されています。AMPLの価格は過去に最高値$4.04を記録し、最安値$0.16まで下落したこともあります。この独自の供給メカニズムにより、AMPLは長期的な安定性と成長の可能性を秘めています。特にDeFi分野において、購入力の維持とインフレーション耐性の特性が評価されています。

5. AMPL と USDC の値動き [検証結果]

以下は TradingView 上に表示した AMPL の日足チャートです。$1.00 前後で推移しているため、リベースメカニズムが機能しているように見えます。結構ボラティリティありそうです。

図 AMPL 価格推移

一方、ステーブルコイン (USDC) の場合は以下のような値動きになります。AMPL と比較してかなり安定して $1.00 に近い価格を維持しています。

6. 何かに使えそうなのか [検証結果]

AMPL は $1.00 付近で推移しているとはいえ、ステーブルコイン (USDC) と比べるとボラティリティがあるように見えました。ですのでリバランスボットなどはもしかしたら機能するんじゃないかと考えました。

例えば AMPL と USDC を用いて 50 : 50 でリバランスさせるのはどうでしょうか。ステーブル的な動きのためトレンドが続いて資産が減少してしまうようなリスクは抑えられるんじゃないかと思われます。逆に仮想通貨全体の上げトレンドには乗れないだろうことも想像できます。

AMPL はいくつかの取引所で利用できますが、具体的なところでは bitget にスマートポートフォリオというおそらくリバランスしてくれそうな取引bot があることを確認しました (下図)。暗号資産配分として AMPL と USDC を50%、50% で均等に割り当てるよう選択した例です。リバランスモードの欄で比率と時限リバランスを選択可能です。比率では 3%、5% の選択や任意の値も入力でき、時限リバランスでは 1時間、4時間と任意の時間が入力できます。

図 bitget の取引 bot のスマートポートフォリオの画面

他にも Gate.io も同様の機能がありそうでした (下図)。

図 Gate.io のスマート・リバランス設定画面

実際に設定を試してみたところ、bitget、Gate.io とも AMPL と USDC は選択できるようです (2024/6/9 時点では USDT は選択不可)。

例えば bitget ではリバランスモードとして「比率」と「時限リバランス」というものがあります。比率がどの程度偏ったらリバランスをするのか、あるいは時間ごとにリバランスするのかを設定できるようでした (※参考資料)。


リバランスモードには、ポートフォリオの割合のリバランスとカレンダーのリバランスの2つがあります。

割合リバランス: バランス調整は、1 つ以上の通貨の時価総額の変化によって実行されます。つまり、1つまたは複数の通貨の(時価総額による)割合が、あらかじめ設定された割合から1以上の設定された閾値だけ乖離すると、バランス調整が実行されます。(過剰な頻度のリバランスを避けるため、リバランス後は5分間隔でチェックを繰り返します)

カレンダーリバランス:一定間隔でずれの度合いを検出し、バランス調整を実行します。つまり、あらかじめ設定された時間間隔の後、システムは、1つまたは複数の通貨の(時価総額における)割合が、あらかじめ設定された割合から1以上の閾値だけ乖離しているかどうかをチェックします。そして、このような乖離が発生した場合、バランス調整が実行されます。(過剰な頻度のリバランスを避けるため、3%を超える乖離の場合のみ、バランス調整が実行されます)

※参考情報:https://www.bitget.com/ja/support/articles/12560603797355

時限リバランスで1時間設定にしたり、あるいは比率モードを試したりしたところ、$100 程度を設定して数時間眺めた程度ではほぼ資産の増減はありませんでした(そこまで値動きありませんのでまあそうですよね)。

また、リバランスモードの「比率」を選択すべきか「時限リバランス」を選択すべきかもよくわかりませんでした。そこで、どのような設定とするのがよさそうか、簡易的にシミュレートしてみましたので次節にて記載します。

7. 簡易シミュレート [検証結果]

リバランスにより資産の増減がありそうなのか、比率と時限リバランスのどちらを選択すべきかを試算するために、エクセルでリバランスを簡易シミュレートしてみました。

AMPL の価格データは CoinGecko から1日単位で取得できるようなのでそちらを使用させてもらい、時限で日々リバランスするケースと比率に変動があった場合にリバランスするケースそれぞれでの試算です。用いた設定は以下のとおりです。

  • 初期設定

    • $100 (AMPL : USDC = 50% : 50% で設定)

  • 期間

    • 2019/6/29 (CoinGecko で取得できた一番古いデータ)~ 2024/6/8 (昨日)

  • 時限リバランス

    • AMPL と USDC の資産が 50 : 50 となるよう日次リバランス

  • 比率リバランス

    • AMPL と USDC の資産割合の差分を算出して 3%, 5%, 7%, 10%, 15%, 20% の差が生じた場合にリバランスするようにそれぞれ計算。比率リバランスの場合は時限ではリバランスしない。

結果は以下のとおりです (日時の資産推移グラフ (簡易シミュレート結果))。

図 資産合計推移グラフ (簡易シミュレート結果) [リバランスモード別]

年次の資産合計は以下のとおり、時限と比べて比率リバランスのほうが資産合計が大きくなる結果となりました (日次で計算しましたが、表が長くなるため 6月を区切りとした年次の値を記載します)。比率モードで10%程度の場合に資産合計が大きくなるようです。さらに細かい設定が気になるため 1%刻みでも試したところ、比率12% にて資産合計が $517 (2024年6月) となり最大でした。比率モードで 3%は時限 (1day) に近い結果になります。下表には記載してませんが、比率モード1%も確認したところより時限 (1day) に近くなります (当然か)。

表 年次の資産合計

以上は、あくまで日次の価格情報を用いたシミュレート結果なので現実は異なる結果となることが想定されます。とはいえ、資産が大きくなるシミュレート結果でしたので、うまくいけば機能するかもしれないため一旦 $100 をそのまま運用してみてます。もし試算と大幅に実際の結果が異なるようであれば情報追記いたします。

その他、想像できることとして、メジャーな仮想通貨と比べると AMPL は流動性がそれほどないので小さな金額しかいれられないだろうと思われます。あくまで少額で楽しめればと考えます。万が一参加者が増えたらもしかしたら多少は金額入れられるのかもしれませんが…。

(追記1)
AMPL:USDC=50%:50% ではなく、40%:60%、60%:40% では結果は大きく変わるのかという点についても時限(1day)リバランスを用いてチェックしたところ、AMPL:USDC=50%:50% が最も資産合計は最大化できそうでした (下図)。

図 資産合計推移lグラフ (簡易シミュレート結果) [AMPL:USDC割合別]

また、取引数量がどの程度なのか bitget の状況を確認したところ下図のような状況でした (この時は見えてる範囲で最小4.2~最大1.63K)。資産$100程度ではAMPL数量 20程度、資産$500程度では、AMPL数量160をシミュレート時にはリバランスしていましたので、この程度であれば問題なさそうに見えました (それ以上だと流動性足りなくなるかもしれない)。

図 AMPL取引数量 (2024/6時点)

(追記2)
比率モードで 12%設定で実際に試してみたところ AMPL:USDC=43%:57% の場合もリバランスされませんでした(なぜ??)。数日様子をみてもリバランスされません。原因不明のため bitget のサポートに問合せたところ、それぞれのコインに対する比率として動作するとのこと、ですので私がやりたいことを実現するには比率 6% とすることで、AMPL 6%、USDC 6% で足して 12% 差分となった場合にリバランスされるとのことでした。ということで上記シミュレーションの動作とするには比率を半分で設定する必要ありそうです。シミュレーション上の12%相当の動作とするため比率6%設定として現在試し中です。

8. まとめ

簡単にまとめておきます。

  • bitget や Gate.io でリバランス設定できる (他にあるかは未確認)

  • 比率と時限リバランスでは比率のほうが資産合計を伸ばせる可能性あり

  • 資産合計を最大化できる設定は、比率12% (bitget の設定としては 6%と設定する必要あり)

  • 比率で1%に近づけると時限に近い結果になる

以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。


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