
マカロンタロットで星を追ってみよう①「土」の時代から、「風」の時代へ~
『マカロンタロットで学ぶタロット占い』の占い師&イラストレーターの加藤マカロンです。
駒草出版さんの新企画、webマガジン開設おめでとうございます!!
月1ペースくらいで登場させていただきますが、どうぞよろしくお願いします。
で、今回はなにを書こうかと考えてみたのですが、本の中では書き切れなかったこと、「タロット」と「西洋占星術」とのリンクについて、初学者さんは意外と知らない人が多い印象があったので、この場を借りてお話できたらいいな~と思っています。
1から順番にみっちりお勉強、というのではなく、☆占いゆるコラム☆として気軽にお読みいただければと思ってます。
では早速。
これから起こる空のイベントで特筆すべき配置について、フィーチャーしていきたいと思います。
「木星」と「土星」の重なり(グレートコンジャンクション)や、さらに「冥王星」も接近する(トリプルコンジャンクション)2020年がどれほどレアな年であるか!?というと、西洋占星術を使っている方なら、「またその話? もう知ってるよ」と、すでにご存じかと思いますが、まだご存じでない方のために!
(気を取り直して)
今回は、今年の年末に「木星」と「土星」が重なったときに水瓶座に入るタイミングで、200年あまり続いてきた「土」の時代と呼ばれるサイクルから、「風」の時代にシフトするという転換期について触れていきたいと思います。
「土」の時代から「風」の時代に転換するさまを、タロットカードのキャラたちにご登場いただき、例によって漫画で(笑)考えてみようという試みです。
もうちょっと「星の配置」を簡単に説明しますと、今年の年末に水瓶座0度で「木星」と「土星」が重なり、およそ240年続いてきた「物質」を象徴する「土」の時代から、これから先、200年近いスパンで続く情報やテクノロジーの「風」の時代への扉が開かれます。
「木星」は「拡大発展」させる星、「土星」は「現実化」。この二つが組み合わさると、時代が新しく刷新されていくことを意味します。「木星」の公転周期は12年、「土星」は29年ですので、20年に一度、この二つの星は重なります。
では200年に一度の幕開って?
これまでの200年間で「木星」と「土星」が重なってきたのは、どれも「土」の星座(牡牛座、乙女座、山羊座)でしたが、これからの200年は、「風」の星座(双子座、天秤座、水瓶座)で起こるようになります。
※正確には40年前に一度、天秤座(風)で起こっていて、その次の20年後に牡牛座(土)に戻っています。「風」にいったん突入しながら、この20年間は「土」時代の総集編だったと言っていいかもしれません。急激なテクノロジー(風)の発展は、一人につき一台以上の端末(スマホ)を手にすることが当たり前の時代になりつつも、物質的価値観(土)は健在でした。
さあ、ここでタロットの登場です。この「土」の時代をひとことでいうなら何のカードを思い浮かべますか?
それは、ズバリ・・・
「悪魔」でしょう。
「悪魔」は「山羊座」対応、支配星は「土星」になります。「悪魔」のカードが出たら、「山羊座」と「土星」もセットで覚えてみて下さい。
「土星」は「社会性」「ステータス」「組織」や「社会の枠組み」「秩序」を意味します。そんな真面目な星と「悪魔」にどんな関係が?と思いがちですが、「土」の時代は産業革命を経て経済が大きく発展して生活が豊かになり、もっと昇りつめたいという「欲」や「野心」が生まれるもの。これもひとつの「悪魔」の象徴といえます。
「土」が極まると、豊かに暮らすという範疇を超えて、いつしか稼いでなんぼの物質至上主義に価値が置かれるようになります。「働かざる者食うべからず」という概念が生まれ、生活に困っているのは自己責任だと思い込まされてしまう新自由主義が暴走し、格差社会が生まれ、物質獲得のために、生存するために働かなくてはならなくなる。
知らず知らずのうちに「悪魔」にすっかり支配されていた、と気付きはじめるのが「土」の時代の末期、すなわち今です。
私たちは思いがけないコロナ禍によりいっそう追い打ちをかけられ、これからの時代のあり方について考える機会を与えられ、否が応でもシステムを変えていかなければ立ちゆかないという状況に追い込まれています。
(おおっと、真面目な話になってきた~「土星」がらみだからしょうが
ないか。。)
物事の自然な流れからすると、極まると反転するという反動はすでに始まっていて、「悪魔」からの解放を求める運動が世界各地で起こっていますよね。
「風」の時代は「自由」「平等」「博愛」。
例えば「自由」を勝ち取るための香港でのデモ、差別されてきた人たちが「平等」を求める世界的な大規模デモ。個人レベルでは、長年在籍していたエージェントとの契約解除や大企業の集団辞職・・・などなど。
囚われていた概念が覆され、新しい発想が生まれてくるときです。
では、「風」の時代のカードはどうなるでしょうか? それは次回に触れてみたいと思います!
お楽しみに~。
【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。