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マカロンタロットで星を追ってみよう②新しい世を模索する「風」の時代~
「マカロンタロットで学ぶタロット占い」の
占い師&イラストレーターの加藤マカロンです。
連載も第2回目を迎えました。時の経つのが早く感じるこの頃です。
★前回のおさらい★
占星術の世界では、およそ240年サイクルの時代が変わろうとしているというお話でしたよね~。
そう、「土」の時代から「風」へシフトする歴史的瞬間に今、私たちは立ち会っている! ということでした。思い出しましたか?
タロットの世界で、「土」の時代を象徴していたカードは何だったでしょうか?
そう、「悪魔(デビル)」のカードでした!
「悪魔(デビル)」は15番目のカードですので、順番からすると次のカードが気になります。
次の16番目は「塔(タワー)」です。
では「風」の時代を象徴するカードは「塔(タワー)」になるのでしょうか?
「塔(タワー)」とは、「現実の崩壊」を意味します。
例えば、倫理を無視し行きすぎた経済活動などによるほころびや、壊される環境など、予期できない天災も「塔(タワー)」です。
「塔(タワー)」の時代がこれから先240年続くとしたら連日何かが崩壊して大変なことになりそうですが・・・
「塔(タワー)」は今、世界的規模で起こっているパンデミックという形で現れたと思っていいと思います。
タロットの順番はものごとの成長段階を表していますので、事象を象徴するような出来事がひとつひとつ段階を踏んで起こってきます。
「塔(タワー)」という試練を乗り越えるべく、これを大きな転換期と受け止め、変化すること、新しいシステムに適応していくことこそ、明日の空に輝く星を見上げることにつながる、とタロットは言っています。
そう、もう勘のいいあなたは、次の17番目のカードが「風」の時代のカードであるとわかったハズ!
それはズバリ・・・
「星(スター)」でしょう★
「星(スター)」は「水瓶座」対応、支配星は「天王星」になります。
「星(スター)」のカードが出たら、セットで覚えてみて下さい。
「天王星」って「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」の「天」ですよ~!
だいぶ後ろの方にいるので、地球からはだいぶ、とぉ~~~~い惑星であることはわかります。
ですので、発見されたのは天体望遠鏡が発明されて後の18世紀(1781年)、
ちょうど、アメリカやフランスで革命が勃発していた頃、というのも言い得て妙といえましょう。
というのは、「天王星」は「自立」や「自由」を象徴する星だからです。
となると、「星(スター)」や「水瓶座」も同じ意味をもつことになってきますね。
でも待って、ひとつ疑問があると言ったあなた、
そう~なんです、よくお気づきで!!
「天王星」が発見されて239年、公転周期は84年ですので、人類はまだ2周半ほどしか「天王星」を体験していないということになります。
当然その前から占星術は存在していたわけで、その時の「水瓶座」の支配星はなんだったの?という疑問が起こりますよね。
当時、肉眼でギリギリ見えたのは「土星」まででした。ですので、「土星」以降の外惑星(天王星・海王星・冥王星)のことを、占星術では「トランスサタニアン」と呼びますが、当時は土星が一番遠い惑星とされ、「水瓶座」には「土星」が支配星として対応していました。ですので、「水瓶座」にはサブとして「土星」も含まれていると考えていいでしょう。
ということは。。。次の「風」の時代も「土星」すなわち「山羊座」の名残りがあるってこと?
旧態依然のシステムを引き継ぐって新しくないじゃん・・・
いえいえ、
占いの世界はどの占術も極まると反転するという特徴があります。
「山羊座」から「水瓶座」と続いてる星座ならなおさら、前の星座の反省点を踏まえて新しい星座は動き出します。皆がうんざりする決まり事や仕組みに対して水瓶座は新しい改革のメスをいれて、格差や差別のない、多様性に富んだ世の中を作ろうとする動きが出てきます。
「水瓶座」も組織や集団を意味するというところがあります。志を共にした仲間、ネットワーク、普遍的なものへの共通意識などなどですので、ヒエラルキー重視の「山羊座」的「土星」がそっくり引き継がれるのではなく、その集団や組織をフラット化するべく模索していくことになりそうです。
その方が時代に合っている、という風潮になってくるでしょう。
ここまで、大丈夫かな~~?
ところで、前回、鎖を自ら解いてデビルのもとを卒業した「恋人たち」のアダムとイブはどこに行った?
あれ? 夜の泉の中で星空ながめてたら風邪ひいちゃいますよ。
「恋人たち」のアダムとイブちゃんは新しもの好きで好奇心の強い子たちだからなぁ。
はい、あったかいコーヒーをどうぞ。
次はどんなこと話そうか、相談しようよ~。
実はこれ、まるまって相談~♪も「星(スター)」の象意なんです。
次回は何が飛び出すか、お楽しみに!
【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。