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登りしかない霧島登山マラソン

 10月13日、宮崎県高原町で開催された霧島登山マラソンの参加レポート。距離は9㌔と短めだが高千穂峰を目指し標高差1,200㍍を上昇するハードな内容の大会、私は残念ながら今回は第2関門の稜線分岐点でタイムアウトとなったが、初めてのトレイルラン大会にはたくさんの学びがあった。

 霧島登山マラソン(https://universal-field.com/event/kirishima-tozan-marathon/)でランナーたちが目指すのは天孫降臨の地と伝わる高千穂峰。開会式では安全無事を願い、神職が祝詞をあげた。

開会式、壇上で高原町長があいさつ。後方に神事のためのしめ縄が張られている。

 スタート地点の皇子原公園で、参加者は全員、ゼッケン番号の書かれたカードを大会スタッフに提出する。誰が山に入ったのか、そして無事に下山したのかどうかを後で確認をするための登山届のようなものだ。夏に試走した感じでは、天孫降臨登山口からのルートは道迷いの心配はなさそうだったが、うっかり踏み外して滑落なんてこともあるかもしれないので、こういう安全対策はとてもありがたい。さらに、この大会では自衛隊員が運営・ランナー両方で参加しており、いざという時は救助をしてくれるそうだ。

私の登山記録。第一関門・第5砂防ダムまでの約5.5㌔は舗装された林道、そこからは険しい山岳コースとなる。

 皇子原公園から約5.5㌔は舗装された林道で走りやすい、、はずなのだがずっと登りが続く。第5砂防ダムの第1関門まで1時間で林道を抜けなければ山にも入れずリタイアだ。お金を払って参加したからには絶対入山したくて、フウフウ言いながらギリギリの55分くらいで第一関門にたどり着いた。途中、以前別のイベントでお会いした方に励まされた。走りながら会話を振られたのだが息も絶え絶え。でもとても元気が出た。トレイルランニング界隈の方というのは、こちらが苦しそうだと「いつもどれくらい走ってるんですか」など質問を投げてくれるのだが、もしかして走るのを楽にする定番テクニックかもしれない。

 第一関門は給水ポイントも兼ねている。ランナーはマイボトルを持ってここでドリンクを補充する。紙コップの準備もあるが、山岳エリアに入ればエイドはない。

 今回の私の持ち物は
・ボトル(ソフトフラスク)
・アンダーシャツ
・ユニクロ ポケッタブルUVカットパーカ
・ばんそうこう
・塩タブレット
・りんご
・豆大福
となった。ボトルに補充したのはスポドリではなく水。これは、滑って怪我をした時に傷口の洗浄に使うことも考えてこのようにした。

第5砂防ダムのあたりは火山周辺らしさのある、黒っぽくてホロホロと崩れる感触

 給水後、さっそく天孫降臨登山口から山岳エリアへ入った。場所によってロープが張られていたり、大会に合わせて設置されたのか小さな旗が地面に刺されていたため、とてもわかりやすかった。

第二関門 展望台からの眺望

 登山道の急な坂道ではただ歩いて登るしかできず、走ることは叶わなかった。それゆえ時間がかかり、時間内に第二関門を通れず、馬の背をたどった先のゴールには到着できなかった。それでも第二関門の展望台までは登りたくて、登らせてもらった。今回は展望台まで2時間15分。リザルトの自分の名前の横に「DNF」がついてしまったが、最初のチャレンジとしては悪くなかったと思う。

ところで、大会出場経験のある父に聞いてびっくりしたのだが、以前の大会コースは頂上まで登って引き返し、皇子原公園に戻ってゴールだったそう。それはちょっと、、、あまりにも過酷では。今は頂上がゴール。自力で下山する必要はあるが、砂防ダムまで降りれば自衛隊の車両に乗せてもらって林道をパスし皇子原公園に戻ることができる(今回私はDNFで消化不良だったため、初対面の参加者と喋りながら林道を走って戻った)

参加しやすい大会になって本当に良かったと思った。

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