NHKスペシャル 混迷の世紀「第9回 ドキュメント国連安保理」視聴メモ
面白かった。
国連とはいえ、やはり人と人の対話。
しかし河野キャスター、国連事務総長に面と向かって「戦争を止められない国連は不要では?」って聞くの、むっちゃアツい。
国連
今年1月、日本は国連安保理の非常任理事国、議長国だった
常任理事国であるロシアは立場を利用して安保理を機能不全にし、自国の都合の良いように権利を濫用している
世界食糧計画
国連の機関
キーウ現地で活動
安保理の機能不全により支援活動に支障が出ている
難民に支援するには安保理の決議が必要
→ロシアが拒否権を行使すると否決されてしまう
シリアへの支援が欧米主導であるとの理由でロシアによって拒否→途絶えてしまった
議長国の日本→各国の出方を分析
ロシアの出方が読めない
まずはロシア以外の国々を賛成で固めようとした
日本の公使→ロシアの交渉担当と議場の外で密談
→ロシアも賛成し、全会一致でシリアの人道支援継続(6ヶ月)を決定
ロシアに「他の国は全て賛成している」、と伝え、孤立を避けるよう促した
グテーレス事務総長
各国の分断と安保理の機能不全
シリアの支援決議では合意できた→協力し合える分野を探すことが重要
国連の存在意義?
イェール大学ポール・ケネディ教授
元々懸念されていた状況が現実になった
安保理が機能して戦争を止められるのは、大国が拒否権を行使せず、他の国が妨害しない時に限る
国連創設者の狙い
猛獣が外に出るくらいなら、全ての動物をサーカスのテントに入れておいた方が良い
国際連盟の挫折→各国がどんどん脱退して空中分解してしまった
拒否権の導入を求めたのはソビエト
数で勝る欧米に決定を押し付けられるのを恐れた
大国ソビエトを引き留めるために欧米は拒否権を認めた
拒否権の濫用
ソビエト→西側諸国の加盟阻止
アメリカ→中東関係
拒否権は必要悪
機能不全だとしても、国連が対話の最後の砦であることに変わりはない
和平の糸口→トルコのイスタンブール
オデーサからの輸出再開のため、グテーレス自らイスタンブールへ→トルコ、ロシア、ウクライナと対話→輸出再開(黒海の合意)
国連が船の立ち入り検査→ウクライナとロシアも同席
全ての加盟国が参加する公開討論
→ロシアにどうやったら一致して迫れるのか?
→「法の支配」
あらゆる機会を通じて各国に訴えた
特にロシアが接近しようとしているアフリカ代表モザンビーク
→ウクライナ問題だけでなく過去の欧米の侵略の責任にも目を向けるべき
モザンビークもロシアを名指ししないまでも、国際秩序を乱すことは避けるべきと言及
ロシア→西側はその時によって法の解釈を変えている
ポール・ケネディ教授
ロシアを国際社会に引き戻す必要がある
ロシアから国際に仲介を依頼してくる可能性は十分ある→その時にどうするか?が重要
ならず者だとしても、交渉すべき
チャーチル「交渉は戦争よりもマシ」